公開:2016/01/24 Mika Itoh │更新:2021/09/19

竹原市の古代サウナ、石風呂温泉「岩乃屋」が9月で閉店へ

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広島県竹原市の石風呂温泉(岩風呂)は、原始的な蒸し風呂が楽しめる古代のサウナ。海藻(アマモ)が敷き詰められた2種類の浴室があり、肌や体(健康)にもいいと評判の石風呂です。

ご注意下さい このお店は閉店しています。本記事は、過去営業時のものです。

日本古来のサウナ・石風呂(岩風呂)を楽しめるスポットが、広島県竹原市にあります。海岸の先に、海にせり出すような建物。この建物の奥には岩場に作られた洞窟があり、その中で日本古来の蒸し風呂が楽しめます。

竹原市の古代サウナ、石風呂「岩乃屋」が9月で閉店へ

石風呂温泉には「温泉」と付いていますが、浴槽に湯が張ってあるタイプではなく、蒸し風呂なのでご注意を。

とても人気のあるこの石風呂は、いつも多くの人で賑わっていますが、後継ぎがいないことなどから2016年9月1日(※1)で終了することが決まっています。

『エステに行くよりも肌が綺麗になる!』という女性ファンが、関東や他県から訪れることもあるのだそう。未体験だった当編集部でも、閉店前にぜひ体験したい!ということで行ってきました。

石風呂は混浴!水着やタオルの持参をお忘れなく

まず、石風呂温泉「岩乃屋」で受付をします。

竹原の石風呂温泉「岩乃屋」

先にこちらで会計を済ませます。目の前には、綺麗な海が広がっています。

石風呂温泉「岩乃屋」の前に広がる瀬戸内海

海岸に沿って伸びる石風呂への道を歩いて移動。山肌を沿ってのびる、石風呂までの道はどんどん細くなっていきます。

石風呂温泉「岩乃屋」への道

この一番奥の建物が更衣室と休憩室になっていて、手前の入り口が石風呂になっています。

石風呂温泉「岩乃屋」の更衣室と休憩室

石風呂は男女混浴なので、水着の持参が必須。Tシャツと短パンでもOKです。また、タオルもお忘れなく。更衣室や休憩所にはロッカーがないので、貴重品は持ち込まないようにご注意を。

以下が更衣室。着替えるためだけの小さなスペースと、カーテンで仕切られたシャワーが2つあります。

竹原の岩風呂 更衣室の様子

ここで着替えを済ませたら、かごに衣類を入れて休憩室へ。

竹原・岩風呂の休憩室

ここは、石風呂に繰り返し出入りする人たちの休憩所となっており、寝転んで休む人もいれば、持ち込んだおにぎりなどで昼食をとる人の姿もありました。

また、休憩所は荷物置き場にもなっていますので、壁沿いに取り付けられた棚に荷物を置いたら、いよいよ石風呂へと突入します。

石風呂は、入った瞬間に汗が吹き出る!お肌や体にもいい

休憩所から繋がる穴を通って、石風呂の入り口に向かいます。

竹原の石風呂、小さな穴の道

この通路に入ると、牧を焼くにおいが充満しています。目の前には、腰をかがめないと入れない小さな扉が2つ。

竹原の石風呂温泉、入り口の小さな扉

手前の扉は60~90度ある「熱い浴室」、奥の扉は40~60度の浴室となっています。常連だという女性に聞いてみると、

「熱いほうは、常連でも1人で入っちゃいけんよ。最低でもだれかと2人で入らないと!」

こちらの浴室はかなり高温のため、万が一、1人で入って倒れては危険なので、中に入っている人がいない場合は 入り口付近の人に声をかけて一緒に入るのだそう。

初心者はまず、40~60度の浴室のほうからチャレンジ。小さな扉をひらくと…

竹原の石風呂温泉、中の様子

熱気がドーーンッと顔にやってきます。これは凄い…。浴室の中は物凄い蒸気で充満している上に真っ暗のため、撮影は不可能でしたが、

這うように体を小さくして中に入ると、暗い洞窟の足元にはミネラルたっぷりの海藻(アマモ)が敷き詰められいます。そこに座るとすぐに、吹き出す汗!とても気持ちいい。

体が芯から温まる!治療で通ったお客さんも

普通のサウナとは比べ物にならない早さで、体や顔から汗が噴き出してきます。そして充満した蒸気と煙で最初は少し目が痛いのですが、次第に目は慣れてきます。

常連の方の中には、週1で通っているという男性もおり、「病院で治らなかったひどい腰痛を患っていたが、ここに半年通ったらすっかりよくなったよ」とのこと。

また、「体に悪いところがある人は、熱いほうに入るといいよ」と、熱い浴室をすすめてくれました。

熱いほうの浴室は、入り口の扉を開けたら、入るのを躊躇うほどの高温の熱気!これは確かに1人で入るのは危ないだろう…ということで、常連のマダムとご一緒させてもらいました。

息を吸うと、喉の中にも熱気が入ってきます。1分くらいでしょうか、頑張って耐えましたが 熱さは痛みに変わっていき、耐え切れず外に。

このとき、真冬の1月ですが、半袖と短パンでしばらく屋外に出ていても心地いいほど、体は芯から温まっていました。ちょっと体が軽くなったようにも感じます。

熱いほうの浴室は、長時間入っておくのはなかなか厳しいので、短時間を繰り返し繰り返し入るという方が多いようです。浴室の前には、湯上り用のスペースがあり、

竹原市の石風呂温泉、湯上りのかけ湯

浴槽に張られたお湯は、かけ湯専用。手前の蛇口は、冷たい水が出てきます。最後に、更衣室にあるシャワーで汗を流して終了です。

洞窟を使った石風呂は、浴室が2つだけのとてもシンプルで原始的なサウナなのですが、これまで他のサウナでは味わったことのないような爽快感がありました。これが9月で無くなってしまうのはとても惜しい…。

いつ行っても常連さんが何人かいらっしゃる為、初めての人が入ってくると、お客様の誰かが必ず利用法などを色々と教えてくれます。常連客からとても愛されている施設だと肌で感じました。

ご注意下さい このお店は閉店しています。本記事は、過去営業時のものです。

名称 石風呂温泉
住所 広島県竹原市忠海床浦1丁目12-30(地図
料金 1200円 (16時以降は1100円)

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