映画に登場した風景はどこ？モヒカン故郷に帰る ロケ地スポット

モヒカンの故郷、ロケ地情報（広島県呉市）

まずは映画の最初に出てくるシーン。売れないデスメタルバンドのボーカル・田村永吉（松田龍平）が、恋人の由佳（前田敦子）を連れて妊娠・結婚の報告をしに故郷の広島へ帰ってくるシーン。

慣れない高速船に揺られ、由佳（前田敦子）が船酔いをしてしまったあの船は「かがやき2号」。この高速船は、島に2人でやってくるシーン（冒頭）と、東京に帰るシーン（ラストシーン）の両方に出てきます。

船の背景に見えていた島と島をつなぐ2つのアーチ橋は、中の瀬戸大橋（左）と岡村大橋（右）。

「中の瀬戸大橋」は、広島県呉市の平羅島と中ノ島を結ぶ橋で、「岡村大橋」は中ノ島と岡村島を結ぶ橋。ちなみに、この岡村大橋は県境なので岡村島から愛媛県になります。

高速船で戸鼻島に到着し2人が降り立った港は、大崎下島の「大長港」。

特産品の大長みかんが乗った電話ボックスのある、あの港です。

そして、港から歩いて実家に向かう道のりで渡った橋。この橋は、大長港から御手洗方面に向かうときに渡る最初の橋でした。

モヒカン故郷に帰る、後半の舞台「病院」でのロケ

「モヒカン故郷に帰る」で、モヒカンの父・田村治を演じるのは、柄本明さん。治は中学校で吹奏楽部の顧問をしているため、その中学校の校舎として使われたのが「下蒲刈中学校」。

また、治は末期がんで入院してしまうのですが、その入院先としてロケ地に使われているのが「下蒲刈病院」。

下蒲刈病院と下蒲刈中学校は、以下のように隣接して建っています。

熱狂的な矢沢永吉ファンの治（柄本明）は、「矢沢は広島県民の義務教育です！」と生徒に言い放って矢沢永吉の「I LOVE YOU, OK」を熱心に生徒たちに教え込むのですが、それは入院中も例外ではなく、

生徒たちを学校の屋上に呼びつけ、自分は病院の屋上に立って指揮をとり練習をするシーンがあります。

これがとても印象的でいいシーン。さりげなく後ろに映り込んでくる海の風景や、切なく流れるブラスバンドの演奏「I LOVE YOU, OK」が染みます。

またこの病院は、映画のクライマックスで永吉（松田龍平）と由佳（前田敦子）が結婚式を挙げる舞台としても使われました。

入院中の治（柄本明）を車椅子にのせて、家族4人でビーチにやってくるシーンでは「梶ヶ浜海水浴場」がロケ地として使われました。

ここで父が息子に語る言葉が、とても心に響きます。

治（柄本明）の教え子を、永吉（松田龍平）が走って追いかけるシーンは、病院の目の前にある漁港で撮影されています。

このシーンで松田龍平さんは、足がもつれて転んでしまう（台本にはない）のですが、そのカットはそのまま本編に使われました。

ちなみに、この漁港は大津泊庭園のすぐ隣にあるため、永吉が転ぶシーンの背景には天神鼻も映っています。

この他にも、病院と実家との行き来をする車の車窓からなど、移動シーンの背景にもたくさん とびしま海道の風景が映し出されますよ！以下は予告ムービー。

これらのメイキング映像や、オール広島ロケでの密着映像などが『モヒカン故郷に帰る 公開記念DVD』として、3月25日に発売されます。

• 「モヒカン故郷へ帰る」前田敦子ら舞台挨拶の様子
• 松田龍平＆前田敦子＆沖田監督 「モヒカン」インタビュー

父と息子、そして家族愛と広島愛の詰まった映画「モヒカン故郷に帰る」は、2016年3月26日広島先行公開、4月9日全国ロードショー。