カピバラそっくり!ヌートリアが福山の川を泳ぐ風景
カピバラそっくりの動物が、福山市の芦田川でスイスイと泳いでいるじゃないですか…!ヌートリアというこの動物が福山の川に住み着くようになった理由とは。
広島県福山市。静かな芦田川の下流で、見慣れない動物が泳いでいるのを見かけました。よく見てみると、スイスイと泳ぐその動物は、カピバラにそっくりじゃないですか!
カピバラが福山の川に生息している?!と不思議になり、調べてみたところ、この動物はカピバラの仲間で同じネズミ目の「ヌートリア」という動物でした。
カピバラはネズミ目の中で最大で、大人だと体長は1mを超えるそうですが、ヌートリアはカピバラよりひと回り位小さく、50~60cm程度。
ヌートリアの特徴的な、オレンジ色の前歯
ヌートリアはもともと、日本に生息していた動物ではなく外来種なのだとか。
ヌートリア、どこからやってきた?
ヌートリアは主にブラジルからアルゼンチンなど、南米の川に生息する動物。
そんなヌートリアが何故、日本に?福山に生息しているんでしょうか?環境省のホームページ等によると、日本で軍用服の需要が高まってきた1930年ごろから、毛皮養殖用にヌートリアが各地で盛んに輸入され、飼育されていたようです。
しかし、第二次世界大戦が終わると需要が一気になくなり、後にまとめて遺棄されることに。その中から生き残ったヌートリアが野生化して、今も各地で生息しているようです。
野生化して残るヌートリアは特に、紀伊半島を除いた近畿地方や中国地方・四国などに集中しているのだとか。
日本には同じような哺乳類が生息していないため、水生植物を大量に捕食するなど、生態系に関わる被害が出たり、農作物に対する被害も報告されているようです。
ヌートリアが泳いでいた、草戸稲荷神社前の芦田川
人間の勝手で日本に連れてこられたヌートリアですが、必要がなくなった途端に害獣扱いに…。日本に生息するヌートリアには、そんな可哀そうな背景があるようです。
以下の動画は、芦田川を泳いでいたヌートリアの様子。
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