吉舎は「うだつが上がる」町、町家の名残りある風景
三次市吉舎町の役場周辺にある商店街で、一風変わったのれんを発見しました。「うだつのある(うだつの上がる)町 吉舎」とは一体…。
三次市吉舎町の役場周辺にある商店街で、一風変わったのれんを発見しました。
青いしっかりとした布に「うだつのある町 吉舎」の文字。これだけでなく、他の建物や営業はしていないようなところにも「○○屋」というのれんがかかっている。
これは一体…。と、その近くにあるふれあい施設で聞いてみると吉舎町の歴史や現在の取り組みについて教えてくれました。
暖簾は町歩きの目印だった
この青い布の正体は、三次市吉舎に工場を持つ大手ジーンズ(デニム素材)メーカーのカイハラのもの。
また、のれんに書かれているのはお店や宿の名前なのだそう。かつてこの商店街は石見銀山街道の宿場町として栄えていたところ。
昔ながらの建物が多く残っているのはそういう理由で、この辺りの雰囲気はちょっとノスタルジックな感じ。
のれんがかけてあっても、一般の民家もあるため入ることはできませんが「ここには宿があったんだな…」なんて想像しながら町歩きすることができます。
また、冒頭写真にある「うだつ」とは、日本家屋に付けられる「防火壁・小柱」のことで、裕福な家に付けられる事が多かったのだそうです。
「うだつが上がらない」という言葉はこれが付けられない、出世ができない、金銭に恵まれない という意味があり、
吉舎は「うだつのある(上がる)町=銀山街道として栄えた町」という意味を含ませてつけているようです。少し掘り下げてみないと分からないものたちですが、お祭りやイベントの時に「街並みガイド」が開催されたりするようなのでこれに参加するとさらに理解が深まりそうです。詳しくは吉舎自治振興会のページでご確認ください。
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