福山の大黒座を映画化した「シネマの天使」10月31日広島先行公開へ
2014年に閉館した広島県福山市の映画館・シネフク大黒座を映像に残そうと撮られた映画「シネマの天使」が公開となります。広島では10月31日から八丁座と福山駅前シネマモードにて先行公開。
福山市で122年間にわたって愛され続けた老舗映画館・シネフク大黒座が2014年の夏に閉館が決まり、その雄姿を映像に残したいと映画化が決定。取り壊し間際の大黒座をつかって撮影された映画「シネマの天使」が完成し、いよいよ公開となります。
(C)2015 シネマの天使製作委員会
2015年11月7日の全国公開に先駆けて、広島県内では10月31日に先行公開が予定されています。
今作では実話も取り入れ、スタッフやお客さんたちの劇場に対する思い出など、映画館・大黒座をとりまく人々の思い出が交錯する様子を、閉館までのドラマとして描かれました。メガホンを握ったのは、広島出身の時川英之監督。
ちなみに、広島県内の映画館は大黒座を含め、近年次々と閉館しています。その中には、老舗映画館も多く含まれていました。
- 2003年 広島朝日会館が閉館(この後 広島スカラ座が入った)
- 2008年 松竹東洋座と広島名画座が閉館(現在は八丁座に)
- 2009年 4月にアルパークシネマが閉館
- 2009年 9月に広島スカラ座が閉館
- 2009年 11月に広島東映・広島ルーブルが閉館(現在はサロンシネマに)
- 2011年 4月末に呉シネマが閉館
- 2011年 8月末に広島宝塚が閉館
- 2013年 12月にシネツイン新天地が閉館
- 2014年 夏でシネフク大黒座が閉館
シネマの天使、あらすじと予告動画
映画「シネマの天使」のあらすじは以下の通り。
122年続いた老舗映画館の大黒座が閉館することになった。そこで働き始めたばかりの新入社員 明日香(藤原令子)は、ある夜、館内で謎の老人に出会うが、彼は奇妙な言葉を残し、忽然と消えてしまう。
大黒座で映画を見て育ったバーテンダーのアキラ(本郷奏多)は、いつか自分の映画を作りたいと夢見ているが、何もできない自分がもどかしい。大黒座の女性支配人(石田えり)は、閉館に反対する人々をなだめながら気丈に振る舞っていた。泣いても笑っても、もうすぐ、大黒座はなくなってしまう…。
劇場の壁という壁が、町の人々が書いたメッセージで埋まっていく。そしてついに閉館の日。スクリーンに最後の映画が映しだされ、劇場を埋め尽くす観客は、それぞれの思い出に胸を熱くする。その時、明日香の前に、あの謎の老人が再び現れ…。
長い歳月の間、人々に愛されてきた映画館が、最後にくれたサプライズとは―。 via.「シネマの天使」公式サイト
予告ムービーは以下より。
出演は、藤原令子、本郷奏多、ミッキー・カーチス、石田えり、阿藤快、岡崎二朗ほか。
映画「シネマの天使」は2015年11月7日より全国ロードショー。広島県では10月31日より、八丁座と福山駅前シネマモードにて先行公開。
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