広電 廿日市駅、ひろでん最後の木造駅舎にお別れ 2013年3月に新駅が誕生
広島県廿日市市の路面電車の駅・廿日市駅が、まもなく解体される。広電の電停としては唯一残っていた木造の駅舎で、大正時代に開業した当時はこの廿日市駅がひろでん宮島線の終点駅でした。広電 廿日市駅の懐かしい駅舎とホームの様子はこちら。
広島県廿日市市にある路面電車の駅・廿日市駅が、まもなく解体されます。広電の電停としては、唯一残っていた木造の駅舎で、大正時代に開業した当時はこの廿日市駅がひろでん宮島線の終点駅でもあったのだそう。
駅舎がある広電の電停は少ないので、なぜ廿日市駅にはあるんだろう?と疑問だったのですが、開業当初ここが終点駅だったからなんですね。以前はこの駅舎にある改札で駅員さんが運賃を受け取っていましたが、現在は車内で支払うスタイルに変わっています。
廿日市駅が駅舎として業務を行っていたのは2005年まで。それ以降は、任務を終えた鉄製の改札口や窓口などもそのままの状態で残されていました。
広電 廿日市駅、なつかしさがあちこちに残る駅舎やホームの風景
駅舎の中に入ってみると、自動販売機が置いてある以外は何も置かれておらず殺風景でちょっとさみしい感じ。昔はここに巣を作っていたツバメも、今はその姿がありませんでした。
窓口として使われていた場所の前には、1冊のノートが置かれてありました。中を開いてみると、
この駅の利用していた人々が、別れを惜しみながら お別れの言葉を書き連ねていました。
「沢山思いでがあるので、寂しいです」
「大正時代からのこの駅舎。毎日お世話になっています。無くなるのが残念です」
広島電鉄 廿日市駅が開業したのが1924年(大正13年)なので、あれから88年。沢山の人を送り出し、帰ってくる場所として地域を見守り続けた駅だけに、いろんな人の思い出がたくさん詰まっている場所なのですね。
駅のホームを覗いてみると、
ベンチもなかなか年季が入ってます。
改札口もレトロでいい感じ。しかし、かなり老朽化がひどくなっているのも現実。
また、こういう案内版も昔からずっと貼られているものなんでしょうか、イラストがちょっぴり時代を感じさせます。
駅名標もかなり焼けて古くなっていますが、なんだか懐かしいですね。
以下は、廿日市駅の整理券。これは新駅でそのまま引き継がれそうですね。
まもなく取り壊しされる廿日市駅は、新しいホームが現在の場所から約50m先(東側)に移設、2013年3月末の利用開始を目指して工事が進められるとのこと。
▼広電 廿日市駅と木造駅舎の様子(動画)
広電 廿日市駅、最後の木造駅舎 動画
現在の廿日市駅の場所は以下。
現在、広島電鉄の電停は広島市を中心にどんどん綺麗に改修されており、廿日市駅は場所も新たに来年の春から生まれ変わります。
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