公開:2016/11/01 Mika Itoh │更新:2016/10/31
宮島・大願寺は、厳島神社の修理を行うお寺だった
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大願寺(広島県廿日市市宮島町)はかつて、厳島神社の修理を行う場所だった?!厳島神社の出口正面にあるお寺・大願寺に迫る。
厳島神社と隣り合わせにあるお寺、大願寺。正式には亀居山放光院大願寺(ききょざんほうこういんだいがんじ)と言うそうです。この大願寺には、日本三大弁財天の1つ「厳島弁財天」が祀られています。
毎年6月17日には厳島弁財天大祭が行われ、年に1度だけ御開帳されます。このとき、一般の人も厳島弁財天を拝観することが出来ます。
大願寺は僧了海によって鎌倉時代に再興。明治の神仏分離令までは厳島神社の修理・造営を一手に担う場所でした。その為、この立地なのですね。
厳島神社の出口正面に、大願寺の門があります。
門をくぐると、本堂の前には大きな松が空に向かってまっすぐ伸びています。
かなりインパクトのあるこの「九本松」は、伊藤博文が手植えしたものだと伝えられているのだそう。一番高いもので高さ約18mあり、9本の黒松がまっすぐ伸びている様子は、とてもパワーを秘めていそうな雰囲気があります。
九本松の隣には、弁財天の使いである龍神の社。
そして海側には、明治時代に焼失していた護摩堂が平成18年に再建され、高さ約4mの巨大な不動明王像が祀られています。
厳島神社とも縁の深い、大願寺で参拝
大願寺は現世利益の女神として信仰を集めています。本堂には、厳島神社から遷された厳島弁財天(八臂弁財天像)が祀られており、学業や芸術・芸能の神様として知られています。
本堂の軒下に目をやると、錦帯橋の模型が飾られていました。
宮島観光協会によると、この錦帯橋は実物の25分の1サイズの模型で、明治時代にパリ万国博覧会に出展されたものなんだとか。かなり細かく作られています。
その下には「祈願杓子」が絵馬と並んでおかれています。
使い方は絵馬と同じですが、ここでは絵馬より杓子のほうが人気があるようです。その横のおみくじを引いてみると、
オレンジ色の包みの中におみくじが入っていて、
さらに小さな「福神」が付いてきました。
また、本堂の正面横には賓頭盧尊者(ひんずるそんじゃ)という、いわゆる「なで仏」の姿も。
自分の体の中で悪い部分がある場合は、なで仏の同じ場所(患部)をなでることで、病が治ると言われています。その為か、よく撫でられている頭や肩などはツルツルになっていました。
パワーを感じるこのお寺は、厳島神社のすぐ隣。宮島観光や厳島神社にお出掛けの際は、ぜひ立ち寄ってみては。
大願寺(だいがんじ) | |
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住所 | 広島県廿日市市宮島町3番地 |
時間 | 8時30分~17時 |
備考 | 年中無休で拝観料はなし。毎年6月17日は厳島弁財天大祭が行われる。 |
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