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   公開:2021/01/03 伊藤 みさ │更新:2021/01/04

宮島「紅葉谷川庭園砂防施設」国の重要文化財に指定!写真・散策スポットにも

台風の土石流災害復旧のためにつくられた宮島の「紅葉谷川庭園砂防施設(広島県廿日市市)」が重要文化財に指定された。紅葉谷川や厳島を土砂災害から守りながら、美しい景観を保っているスポットです

紅葉谷川庭園砂防施設(広島県廿日市市宮島)が、2020年12月に国の重要文化財に指定されたと広島県が発表しました。

重要文化財に指定!宮島「紅葉谷川庭園砂防施設」写真・散策スポットにも
紅葉の頃の「紅葉橋」と「紅葉谷川」

紅葉谷川庭園砂防施設は、昭和20年(1945年)の枕崎台風で被災した『史蹟名勝厳島』の災害復旧として整備された砂防施設のこと。

紅葉の名所・紅葉谷公園(もみじだにこうえん)の入り口にあたる「紅葉橋」から上流に向けて紅葉谷川が美しく整備されており、宮島ロープウェイ乗り場あたりまで続いています。

土砂災害から厳島を守るための砂防施設としての役割もある「紅葉谷川庭園砂防施設」は、意匠的(デザイン)に優秀で歴史的価値の高いものであるとして重要文化財に指定。

戦後につくられた土木施設としては、国の重要文化財に登録されるのは全国初とのこと。

紅葉谷川庭園砂防施設は、紅葉谷公園を訪れる人の憩いの水辺に

「紅葉谷川庭園砂防施設」として一番わかりやすいのが、紅葉橋の近く。

橋のすぐそばから水辺に降りられるようになっていて、緑や紅葉の中に架かる朱色の紅葉橋を撮影するためのスポットにもなっています。

宮島 紅葉谷公園入口の様子
写真は夏季の様子。紅葉谷公園・紅葉橋の近く

宮島 紅葉谷公園 紅葉橋の写真
紅葉橋のそばから水辺に降りられるようになっている

このほか、夏場には川に足を浸して涼をとったり岩場に腰掛けて休憩する人の姿も多くみられます。

宮島 紅葉谷公園 紅葉橋付近からの水辺の風景

時には鹿の姿もあり。

以下は「第二号堰堤」のあたり。砂防施設とは思わず、その美しい景観に思わずシャッターを切ってしまう、そんなスポットです。

宮島 紅葉谷川庭園砂防施設の第二堰堤の様子

ちなみに、下流の厳島神社出口周辺の川もきれいに整備されていて全体的に美しい。

紅葉谷川 下流、厳島神社出口周辺

紅葉谷川庭園砂防施設の案内図は県のPDF資料にもなっています。

紅葉谷川庭園砂防施設 案内図

また、重要文化財指定記念として「砂防カード(限定版)」がつくられており、2021年1月より弥山展望台で無料配布される。(配布開始日は新型コロナの状況をみながら別途ひろしま観光ナビで告知するとのこと。)

紅葉谷川庭園砂防施設がつくられた経緯

1945年9月、現在の鹿児島県枕崎市付近に上陸した「枕崎台風」は太平洋戦争終結直後の日本を縦断し、甚大な被害をもたらしました。

広島でも広島市・呉市を中心に被害が大きく、県全体では死者総数2012人に。

広島県の資料によると、宮島でも紅葉谷川・白糸川・大元川で枕崎台風による土石流災害が発生。巨石や流木が、中下流部・厳島神社境内にも流入する被害に。

その後、紅葉谷川・白糸川の復旧に際し「史跡名勝にふさわしい工事」を目的に、庭師なども参加する「委員会」が設置され、川の流れを緩やかにしたり、巨石も加工を行わず自然な状態で運搬・設置。

宮島 紅葉谷公園 紅葉橋付近からの水辺の風景2

コンクリートを使用するが表には出さず、人の目に触れないような工夫をして美しい景観を守りつつ、1948年~1950年まで2年かけて土石流災害から厳島を守るための砂防施設がつくられました。

現在では庭園砂防区間688m、砂防堰堤(えんてい)5基が現存・確認され、今も土砂災害から守り続けています。

参考:重要文化財 紅葉谷川庭園砂防施設 / ひろしま観光ナビ

※当サイトの掲載内容は、執筆時点(公開日)または取材時点の情報に基づいています。予告なく変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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