郡山城跡(毛利元就の居城・お墓)

広島県安芸高田市にある郡山(こおりやま)城跡。戦国武将 毛利元就が居城とした 中国地方最大級の山城跡で、日本百名城のうちのひとつ。ここを訪れるファンの人もおり、登城の記念として発行される「御城印」があることでも知られる

広島を代表とする戦国武将といえば、毛利元就(1497~1571)。

毛利元就公像 写真
毛利元就公像

一族団結を説く教訓「三本の矢の教え(三矢の訓)」はあまりにも有名で、広島のプロサッカーチーム「サンフレッチェ」の名前の由来にもなっているほど。(日本語の “三” とイタリア語で矢を意味する “フレッチェ/frecce” )

そんな毛利元就は、現在の住所でいうと広島県安芸高田市吉田町にある郡山城で生まれ、75歳で生涯をとじるまで戦乱の日々をこの山城を本拠に過ごしたと言われています。

郡山城跡 石碑
郡山城跡の石碑

郡山城(こおりやまじょう)は可愛川(えのかわ)と多治比川(たじひがわ)の合流点の北側に位置し、吉田盆地を見渡す場所に築かれました。

郡山城から見る安芸高田市
写真は、郡山城の中腹にある展望台付近から見渡す現在のまちの様子(2020年7月撮影)

その規模は「中国地方最大級の山城」とも。

その山頂で元就が暮らし、城内に主要な家臣が配置されていたと言います。

郡山城には毛利氏に関係する様々な史跡が多く残り、それぞれを巡れるようにと案内のパンフレットや看板などがたくさん設置されています。

郡山城跡をめぐるには、まず歴史民俗博物館から

毛利氏と郡山城跡を中心に、安芸高田市の歴史と文化財を紹介する「安芸高田市歴史民俗博物館」。郡山城のお膝元にあり、毛利氏や郡山城についての情報やパンフレットなども手に入るのでまずはここを訪れるのがおすすめです。

安芸高田市歴史民俗博物館 外観

安芸高田市歴史民俗博物館

安芸高田市歴史民俗博物館 館内
歴史民俗博物館でいろいろおしえてもらえる(写真は許可をいただいて撮影した際のものです)

登城の記念となる「御城印(ごじょういん)」もここで販売されています。無料駐車場もあり。

この施設の裏手に郡山城へとのぼる道が続いています。

郡山城跡 登山用杖
登山用の杖

登り坂が続く為か、登山用の杖が用意されています。広島城のような「建物」への訪問ではなく、ほぼ登山・ハイキングといった感じになるので、動きやすい服装・足もとで訪れることをおすすめします。

のぼっていくと、まず毛利元就の長男である毛利隆元、さらに進んだ所に毛利家一族の墓所がある。

郡山城跡 毛利一族の墓
毛利一族の墓所

さらに先へと進むと、毛利元就の墓所や「百万一心碑」がある。

郡山城跡 毛利元就の墓
毛利元就の墓へ

郡山城跡 説明文
毛利元就 墓所説明板

郡山城跡 百万一心
百万一心碑

毛利元就は 城拡張の際に、それまでの風習であった「人柱」をやめて、「百万一心」と彫らせた巨石を埋めたと伝えられています。「人柱」とは、難工事完成を祈って 神にいけにえとして 生きた人を水や土に沈める事が行われていましたが、そのいけにえの事。

元就自身は5歳の時に母を、10歳で父を亡くす。毛利家を支える3人の息子をもうけるも49歳で妻に先立たれ、67歳の時には跡継ぎの長男隆元が急死。

次男と三男は吉川家・小早川家に養子に出していた為、孫の輝元を跡継ぎにするが 幼少の為、後見人として毛利家を率いた、という75年の波乱の生涯であったと伝えられています。

ちなみに孫の輝元はその後本拠を広島城(現在の広島県広島市)に移しました。

郡山城跡では元就の墓のほか、本丸・二の丸・三の丸などへも案内があります。

郡山城巡りのルートはこのほか、清神社(すがじんじゃ)からのぼり展望台…と行く道もあります。

郡山城跡 案内旗

詳しくは観光協会や歴史民俗博物館などでのパンフレットやお問合せを。

郡山城跡 基本情報

郡山城跡 一族の墓

名称 郡山城跡
住所 広島県安芸高田市吉田町吉田
アクセス 車 中国自動車道高田ICから約15分
公共 広島バスセンターからバス約1時間30分安芸高田市役所前下、徒歩5分
駐車場 あり
電話番号 0826-47-4024 (安芸高田市 商工観光課)
有料ガイド 0826-47-2550 (郡山城史跡ガイド協会)
備考 安芸高田市グルメ / 安芸高田市スポット / 周辺おでかけマップ

※内容は執筆時のもの。確認してからお出かけ下さい。

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2020.08.06 [writer]Haruka


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