福山競馬跡地に、広工大の学生がデザインした交番「福山東警察署野上交番」誕生
広島県福山市の福山競馬場跡地に野上交番が誕生。交番のデザインは広島工業大学の学生のもので、建築を学ぶ学生が参加した「建築学生チャレンジコンペ」で選ばれた最優秀作品が形になりました。
2012年度で廃止、取り壊しが行われていた福山競馬跡地(広島県福山市千代田町1-1-1)に、2016年2月、新しく福山東警察署野上交番が開所しました。
この野上交番のデザインは、広島工業大学の学生が手がけたもの。
県内の建築を学ぶ学生を対象に、広島県が小規模な公共建築物の設計デザインを募集。コンペ形式で競い、最優秀作品を実際に事業化するという「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2014」が形になったもので、全国的に珍しい取り組みとのこと。
屋根を覆う格子状の金属パイプは防犯をイメージさせながら、「ばらの町」である福山らしくバラを植えて交番を彩られる予定。
生まれ変わった福山競馬跡地と、野上交番の様子
野上交番は元々、JR福山駅から南に延びる駅前通りに面した場所(広島県福山市野上町2-7-6)にありましたが、築後およそ60年が経過。
老朽化の上 敷地が狭く、駐車スペースがないなど交番機能が十分に発揮できないとし、ここからおよそ1km南で利便性の高い福山競馬跡地に移転。コストを抑えつつも機能を最大限発揮できる交番デザインを募集し、建築することになりました。
「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2014」に応募された中から選ばれたのは、広島工業大学の川口祥茄さん、横山翔平さん、山本秀人さんの作品。(担当教員:村上徹教授)
外壁や屋根などはシンプルなデザインですが、屋根を覆う鉄パイプが特徴的。
さらに側面・後方を覆うように作られたフェンスも個性的です。今後はこの部分に福山のシンボルであるバラ(つる性)を植えていく予定とのこと。薔薇が咲くころには、ずいぶんと雰囲気も変わりそうです。
野上交番は、福山競馬場跡地の広い敷地の一部に建てられたもの。交番の周りには公園などが造られる予定となっています。
交番としての存在感は保ちつつ、「公園側から見えるバラのフェンスは造園的にも見える」「シンボリックで認知されやすい建物になりそう」という点が審査員から評価されたようです。
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