辻八幡の神殿入(こうぞのり)、光の祭典、灯籠が美しい伝統のお祭り!
広島県無形民俗文化財にも指定されている三次市吉舎超の秋祭り、辻八幡の神殿入。広大な田んぼには、無数のロウソクで作られた小さな灯りで絵が描かれ、ふわりと暗闇に浮かびあがります。
灯籠の光が見事な光のお祭り、辻八幡の神殿入(つじはちまんのこうぞのり)が三次市吉舎町辻の八幡神社にて10月9日に行われました。
神殿入のことを「こうぞのり」と呼ぶこのお祭りは、広島県無形民俗文化財にも指定されているお祭り。
筆者は今回初めて訪れたのですが、これは凄い。とても綺麗で感激しました!21時からスタートするお祭りと聞き、まだ少し明るいちょっと早めの時間から行ってみました。
到着すると、地元の方がみんなで協力しながら1つ1つ、手作業で灯籠の飾りつけをしています。
陽が落ちると、これらの灯りが色んな絵を浮かび上がらせます。
辻八幡の神殿入 の一部始終
静かな小さな町で開催されているこのお祭りは、空が暗闇に包まれると同時に美しくキラキラと輝き始めます。
田んぼの中に、およそ5000個のロウソクで灯した灯籠が美しく埋め尽くされます。
カメラを抱えたオジさまたちは、まだ暗くなる前から撮影ポイントを確保し陣取っていました。
神社の前にある川には、「10月9日神殿入」 の文字が浮かび上がります。光で浮かび上がる以下の飾りは毎年1つずつ新作が増えていくんだそうですよ。
八幡神社の参道にも、赤と緑色の灯籠が飾られ、とても綺麗です。
辻八幡の神殿入は、21時になると地元の人たちが竹に灯籠を5~6吊個るしたものを持って提灯行列のように 八幡神社まで歩き、参拝します。
提灯行列の練り歩きが始まる
灯籠の光が流れる姿は、幻想的で美しい。
また、田んぼにたくさん置かれたロウソクの灯籠も無造作に置かれているようだけど、いろんなメッセージを込めて飾られます。神社から見下ろすと、こんな風に見えます。
「幾代も、守りて今日の 灯りあり」
という文字と、その隣には花札のようなものが浮かび上がっていました。
また、神社では21時以降から 神楽が披露されるそうで、昔は夜明けまで楽しんでいたお祭りだったこともあり、今でもスタートが21時となっていて夜遅い時間から盛り上がる、広島でも珍しいお祭りです!
動画は以下より。
▼辻八幡の神殿入 ( つじはちまんのこうぞのり )
場所:三次市吉舎町辻 八幡神社(地図)
日程:10月第2土曜日 (2010年は10月9日)
時間:21時から
問合せ:0824-43-3112 (三次市吉舎支所)
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