村上海賊の娘、本屋大賞2014 ストーリーは広島(因島)が原点
和田竜(わだりょう)さんの小説「村上海賊の娘」が、本屋大賞2014に決定した。和田竜さんは、大阪生まれの広島県育ち。村上海賊の娘は、和田さんが広島県の因島で過ごした経験が原点となった作品
本屋大賞2014は、和田竜(わだりょう)さんの「村上海賊の娘」に決定しました! 本屋大賞とは、全国の書店員が投票で選ぶ、いま一番イチオシの一番売りたい本。
村上海賊の娘 は、映画化された「のぼうの城」などで知られる作家・和田竜さんの作品で、海賊王と呼ばれていた村上武吉に娘がいたという設定で 彼女の生涯を描いた作品。
和田竜さんは、大阪生まれの広島県育ちで、現在は埼玉県在住。今回、本屋大賞をとった作品・村上海賊の娘は、広島育ちの彼が因島(広島県尾道市)で村上水軍と出会い過ごした経験が影響を与え生まれた作品なのだとか。
本屋大賞を受賞し、和田さんは「苦労が実りました。過大なご褒美を頂いた」とコメントしています。
村上海賊の娘 は、広島から生まれた
村上海賊の娘 は、能島村上水軍の当主である村上武吉の実在しない「娘」の生涯がテーマに描かれていますが、このストーリーについて和田竜さんはBOOKasahiのインタビューで以下の様に答えています。
小学生の頃、家族で因島(広島県尾道市)に行って、そこで初めて村上海賊を知ったんです。赤ふんどしを買って、それを家の階段の壁にずっと張ってました。着想は4年前。そして書くなら、織田信長を敵に回した木津川合戦だと思ったんです。荒くれ者集団の中に女性がいれば、ドラマになるな、海賊船のへさきで罵倒してほえている女性が描きたい、とか。(首領の)村上武吉に実の娘がいたら、そういう設定にしようと考えました。via.因島に原点
村上水軍といえば、広島県民にとって身近なストーリーだけに、ぜひ読んでおきたい1冊。また、今回の受賞で過去の作品にも再び注目が集まっているようです。
本屋大賞2014、その他の順位は以下の通り。
大賞 … 村上海賊の娘 (和田竜)
2位 … 昨夜のカレー、明日のパン (木皿泉)
3位 … 島はぼくらと (辻村深月)
4位 … さようなら、オレンジ (岩城けい)
5位 … とっぴんぱらりの風太郎 (万城目学)
6位 … 教場 (長岡弘樹)
7位 … ランチのアッコちゃん (柚木麻子)
8位 … 想像ラジオ (いとうせいこう)
9位 … 聖なる怠け者の冒険 (森見登美彦)
10位 … 去年の冬、きみと別れ (中村文則)
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