アストラムライン本通駅に大型ステンドグラス、こうの史代 物語の世界へ
こうの史代さんの作品「夕凪の街 桜の国」を題材にした大型ステンドグラスが、アストラムライン本通駅に設置された。こうの史代さんの原画・監修で制作、ガラスならではの優しく美しいアートが完成しました
広島出身の漫画家 こうの史代さん原作の「夕凪の街 桜の国」をモチーフとした、高さ2.8m×横7mの大型ステンドグラスが完成し、
アストラムライン本通駅の改札そばに設置されています。
本通駅は、原爆ドームや平和記念資料館のある広島平和公園の最寄り駅であるため、地元の人だけでなく多くの観光客が利用する駅。
アストラムライン本通駅にパブリックアート(※1)を設置することで、平和の尊さを伝えたいというメッセージや、景観創り、地域の魅力向上などを創出し、世界中の来訪者をおもてなしする。
この「夕凪の街 桜の国」の大型ステンドグラスは、アストラムラインを運行する広島高速交通株式会社と公益財団法人日本交通文化協会が設置したもの。
ライトで照らされた美しいガラスならではの色合いで、物語の世界観を柔らかく表現。2020年2月29日に初お披露目されて以降、アストラムライン本通駅を華やかに彩っています。
目に留まる美しいアートで、ヒロシマの歴史も感じて
大型ステンドグラスの題材となった「夕凪の街 桜の国」は、原爆が投下された広島の10年後を舞台に描かれた作品。ステンドグラスには、原爆ドームの周りに再建された町が広がり、
ヒロインが柔らかな表情で見上げる空にはツバメが飛ぶ。そんな桜が舞う春の川辺を、ヒロインが裸足で歩く姿が描かれています。
今では、被爆した街とは思えないほどきれいで活気ある街へと復興を遂げた広島ですが、
色鮮やかに目に飛び込んでくるこのステンドグラスに触れ、平和の尊さと、忘れてはいけない広島の歴史を振り返るキッカケになると素敵だなと感じます。
※1:パブリックアートとは、美術館やギャラリーなど美術品を展示する場所以外の公共的な空間に設置する芸術作品のこと。
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