天狗シデは世界でここだけ!テングシデ群落、北広島町大朝に
広島県山県郡北広島町にある、クネクネと曲がりながら伸びる枝が世界的にも珍しい、テングシデ。5月の新緑の頃が美しく、森林浴にぴったりです!
テングシデ(天狗シデ)という木が広島県山県郡北広島町におよそ100本自生しています。世界中でこの地にだけ自生するという珍しい「テングシデ」はイヌシデ(カバノキ科)という木の変種。
突然変異で枝がクネクネと曲がりくねった個性的な生え方をしています。
地元の方によると「あの木の枝に、天狗が乗ってたらしいですよ」とのことで、現地の案内板にも「この木に登れば天狗に投げられる」「木にキズをつけると天狗のたたりをうける」といった言い伝えも。そんな伝説から「テングシデ」と名付けられています。
突然変異によって生まれた生物は一代限りで終わる事がほとんどだそうですが、テングシデは代々受け継がれて群落を形成しており、世界的にも珍しく貴重な群落なのだそう。2000年には国の天然記念物にも指定されています。
テングシデは1年を通じて楽しむことができますが、光るような美しい新緑の季節(5月頃)が一番の見ごろ!
森林浴ができる静かな場所にテングシデ
以下の動画は、テングシデ群落地の様子。
テングシデは、冬はたくさん雪が降りスキー場もあるような広島県北部の谷間に群生する木。
浜田自動車道・大朝ICからは車で30分ほどの場所にあり、ここまでの道はちゃんと整備されていて、標識もしっかりあるので行きやすい。
山道を車で上がっていくと、トイレも設置されたロータリーが突然出現。ここが駐車場のようです。
ここからのぼっていくと、テングシデ群落地に到着。
サワサワと風に揺れる葉の音が気持ちよく、キラキラとした木漏れ日でとっても癒されるスポット。
周りはとても静かで、空に向かって階段のようにクネクネっと曲がりながら伸びる枝のシルエットはどこか神聖な雰囲気。天狗が居てもおかしくないかも!?
国の天然記念物に指定されているということもあり柵がつくられているので、テングシデの枝に触れたりできるところまでは近寄れませんが
周りを歩いていくと群生地の中に入っていける道がひとつ。
この道の先はテングシデに囲まれる空間となっています。
北広島観光協会によると、この独特の枝が作り出す輪郭をよく観察すると、ハートの形に見える箇所が8つあるそう。
こんな感じ・・・?
森林浴のお供に、ハート形探しもいいかもしれません。
テングシデはいつでも見に来ることができますが、冬季は林道の除雪が行われないため、積雪時はスノーシューなどの装備がないとたどり着けないエリア。葉が落ちた枝に雪が降り積もる様子も雰囲気がありそうですが、訪れる際はお気を付けを。
テングシデ群落 | |
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住所 | 北広島町田原灰谷(地図) |
時間 | 自由に訪れることができる |
駐車場 | あり(無料) |
問合せ | 050-5812-6908 (北広島町観光協会) |
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