2階に船が乗ってる消防署!? 倉橋にビックリな光景
広島県呉市倉橋町に思わず2度見してしまう個性的な建物があります。この建物は倉橋島の消防署(音戸消防署倉橋出張所)。 遣唐使船の形をした消防署と倉橋の歴史をご紹介。
広島県呉市倉橋町に思わず2度見してしまう個性的な建物があります。
建物の左右にはオレンジ色の「FBのいいね!ボタン」のような形の飾り?があり、2階手前の窓部分の前には丸みを帯びたベランダのようなスペースがある。まるで2階に船が乗ってるみたいだ。これで美しい瀬戸内海へと漕ぎ出そうというのか…?
お気づきの方も多いかもしれませんが、この建物は倉橋島の消防署(音戸消防署倉橋出張所)。
特に2階部分が他にはない、特徴的な形をしていますが 1階部分にはちゃんと消防車や救急車が待機していて、いつでも出動可能な状態。…しかし、どうしてこんな形なのか…。
今も残る、「遣唐使船」の名残
倉橋島(呉市倉橋町)は広島県の最南端にある美しい島ですが、ここは古くから大陸を行き来する船が寄るなど、海の要所として栄えていて造船技術も発達。 遣唐使(唐の文化などを倭国に持ち帰る為に送られた使節)が乗る船が造られる島であったそうです。
倉橋島にはその名残が所々にあり、松原と白い砂浜が特徴の 桂浜海水浴場の先には 長門の造船歴史館があり ここには1989年に広島で行われた「海と島の博覧会」に合わせて復元された遣唐使船が展示されています。
この他、桂浜温泉の敷地内にはミニ遣唐使船がおいてあったり
倉橋の夏祭りの名前は「くらはし遣唐使船まつり」だったり…と、至る所でその歴史を感じることが出来ます。
また 造船技術が発達していた事から、宮島沖で行われる管絃祭で使用される「御座船」は倉橋島で建造・奉納されてきたという歴史も。桂浜海水浴場の近くには 御座船が展示・保管されています(しかも屋根付き。)
そんな倉橋島の特徴を表現した、倉橋島の消防署。呉市の他の消防署もこのように特徴的なデザインか?というと そういう訳でもなさそう(呉市消防局の施設一覧 を参照)なので こちらは特別、という事でしょうか。
音戸消防署倉橋出張所 は1990年代にできた 比較的新しい建物。建物の中には他の消防署と同じように トレーニングルームや食堂などもちゃんとあるようです。
町の人の暮らしを守る、ちょっとユニークな消防署がある 倉橋島の風景なのでした。
▼音戸消防署倉橋出張所
住所:広島県呉市倉橋町小林1771
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