公開:2013/11/29 伊藤 みさ │更新:2023/10/01

尾道 文学のこみち、歩きながら詩人の心と風景にふれる散歩道

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文学のこみちは、千光寺公園の中にある散歩道。千光寺まで続く「文学のこみち」には、尾道市にゆかりのある人の詩が刻まれた25の石碑が並んでおり、特に林芙美子さんのものが多い。

千光寺公園がある山頂から千光寺までの徒歩ルートには、自然石に刻まれた25の文学碑があり、その道は 文学のこみち と呼ばれています。

文学のこみち の碑にある詩は全て、尾道に縁のある人物や町の様子を詠ったもので、女優の森光子さんが2000回公演を達成したことでも注目された舞台の原作、放浪記(林芙美子)の一節も、ここに刻まれています。

尾道 文学のこみち、歩きながら詩人の心と風景にふれる散歩道

25ある文学碑の中でも、一番眺めのいい場所に 林芙美子さんの文学碑があります。

尾道 文学のこみち 林芙美子の文学碑

海が見えた海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい。
汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように、拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ、緑色の海向うにドックの赤い船が、帆柱を空に突きさしている。
私は涙があふれていた。
(放浪記より)

学生時代を尾道で過ごした林芙美子さんがみた風景は、今とあまり変わらない風景だったのかもしれませんね。尾道のまちには、そんな懐かしい風景が沢山のこっています。

文学に触れながら眺める景色はまた違って見えてくる

千光寺山ロープウェイ山頂駅の横から下山する形で 文学のこみち に入って行き、くねくね道をゆっくりと下っていきます。観光スポット、ということもあり 階段などがちゃんと整備されているので歩きやすい。

尾道 文学のこみち 画像2

尾道 文学のこみち 画像3

尾道 文学のこみち 画像8
(ロープウェイが真上を通るところも)

俳諧師・松尾芭蕉や 蘭方医師で教育者でもある 緒方洪庵、俳人の正岡子規などが刻まれた碑もあります。

これをたどっていくといつの間にか千光寺に到着。ロープウェイや車での行き帰りも快適でいいですが、ゆっくりと文学に触れ歩くのもまたおすすめです。その時はぜひ、歩きやすい運動靴で。

尾道 文学のこみち 画像4
(こんな岩もありますし。)

尾道 文学のこみち 画像5

尾道 文学のこみち 画像6

尾道 文学のこみち 画像7

文学のこみち
住所 尾道市東土堂町 千光寺公園内
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※内容は執筆時のものです。

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