公開:2018/12/30 伊藤 みさ │更新:2019/04/07
千光寺、絶景見渡す尾道の歴史ある古寺の魅力と光る「玉の岩」伝説
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- 尾道市 スポット 観光
尾道に沢山ある寺院。中でも巨石やそこからの眺めも有名なのが千光寺。岩山の断崖絶壁に建てられた千光寺や鐘楼、人気の御朱印帳、千光寺に伝わる伝説や見どころなどをご紹介します
千光寺(せんこうじ)は、広島県尾道市の千光寺公園内にある真言宗系の寺院。観光スポットとしても人気があり、千光寺や千光寺公園からは尾道らしい絶景を眺めることができます。
眼下に広がる尾道市街と尾道水道、瀬戸内海の風景を一望できる千光寺は、岩山に舞台造りの本堂は「赤堂」とも呼ばれています。
千光寺 本堂
弘法大師により806年に開基(寺院の創立)、後に源氏の名勝である多田満仲公が再び繁栄させた と伝えられています。
線香を立てる場所からだって絶景
千光寺には「鼓岩(つづみいわ)」「くさり山(石鎚山)」「玉の岩」など、巡り歩いたり体験するポイントもたくさんあり、ゆっくりと訪れたいスポットとなっています。
千光寺の名前の由来になった「玉の岩」の伝説
千光寺の本堂近くにある「玉の岩」は千光寺のシンボル的存在。これにまつわる伝説が今も語り継がれています。
玉の岩を上から見た様子
和装の男性が頭にかぶる烏帽子(えぼし)のような形をしている「烏帽子岩」のてっぺんにはその昔、はるか遠くを照らす“宝玉”があったと伝えられています。
千光寺の名前は、そんな伝説が由来していて「千年先まで進むべき道を照らす寺」という意味があるのだとか。
その宝玉は夜になると遥かかなたまで海上を照らす岩として特に漁師などには灯台のような存在として親しまれていた。
その存在が異国の皇帝にも知られることとなり、その家来らによって宝玉が奪われたが、船に乗せて持ち帰ろうとしたところ誤って海に落とし海の底に沈んでしまった。
このことから、この辺り(尾道市街地)は「玉の浦」と呼ばれるようになった。
現在の玉の岩の様子。岩の足元から見るとこんな感じ
烏帽子岩のてっぺんには、くりぬかれたような跡があり、光る宝玉なき後はその代わりに“かがり火” が焚かれていたと言われています。今現在は、その宝玉を再現したものが置かれており、夜になると優しい光が灯るようになっています。
この「玉の岩」のすぐ横にあるのは千光寺を開いたという空海(弘法大師)が祀られる「大師堂」。お守り授与所などに立寄ると、受付の方が千光寺にまつわる伝説などを聞かせてくれますよ。
夜の尾道散策の時は、千光寺山も眺めてみては。
千光寺の御朱印帳は、愛染明王の襖絵デザインが一番人気!
お守りは大願成就、縁結びなど様々な種類があり、キャラクターものなどポップな絵馬も。
絵馬はかわいいのもある
御朱印帳は、千光寺や鐘楼などが描かれたものや、お地蔵さんデザインなど数種類ありますが、中でも一番人気なのが以下。
愛染明王朱印帳
一番人気の御朱印帳は、1年に数回だけ 特別公開されるという襖絵が描かれた「愛染明王朱印帳」。他県からも、この御朱印帳を求めてやってくる方もいるのだとか。
断崖絶壁に建つ「鐘楼」、ポンポンと音が鳴る「鼓岩」など
大師堂と玉の岩の間を通って外側に抜けると、断崖絶壁に建てられている朱塗りの鐘楼(しょうろう)があります。
古くから“時の鐘” として時刻を知らせてきたこの鐘ですが、近年では除夜の鐘として知られていて、大晦日の夜にはこの鐘をつこうと行列ができる名所。
横にはお茶席も用意されており、絶景を眺めながら心穏やかに過ごすことができます。
このほか、千光寺山山頂(ロープウェイ山頂駅)から千光寺まで続く「文学のこみち」や、
鼓岩
叩くとポンポンと巨石らしからぬかわいい音が鳴る「鼓岩」などみどころあり。以下の動画はその鼓岩(別名:ポンポン岩)をたたいてみた時の様子と音。
プチ修行ができる、くさり山(石鎚山)も
このほかにも、千光寺の本堂裏にはプチ修行ができる鎖場もあります。
くさり山(石鎚山)と呼ばれる岩場に鎖が打ってあり、山頂まで登ることが出来ます。所要時間10分程度の鎖場なので、誰でも気軽にチャレンジできます。「くさり山」の詳細はこちらにて。
その他、「三十三観音堂」「護摩堂」などがあり。
Photo / senkouji.jp
千光寺公園の駐車場やロープウェイ乗り場などでパンフレットがもらえるので、位置関係やそのいわれなどを確認しながら散策してみるとよさそうです。
散策中に猫にも出会えるかも
千光寺 | |
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住所 | 広島県尾道市東土堂町15-1(地図) |
駐車場 | 専用の有料駐車場あり。千光寺頂上で、約70台分。営業時間は8時30分~17時30分で、1日600円。12月29日~31日まで駐車場は定休日となる |
拝観時間 | 9時~17時 |
問合せ | 0848-23-2310 |
関連 | |
備考 | 尾道市グルメ / 尾道市スポット / 尾道市おでかけマップ |
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