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   公開:2022/11/13 Mika Itoh │更新:2024/06/15

大竹市「下瀬美術館」は海辺のアート建築群、ヴィラやレストランも併設

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ゆめタウンやトライアル、コメリパワーなどが建つ広島県大竹市晴海に、大竹で初の美術館「下瀬美術館」が2023年3月にオープン。工事の様子を含む、施設内容について

広島県大竹市に初の美術館、下瀬美術館(しもせびじゅつかん)が2023年3月にオープンしています。

大竹市「下瀬美術館」は海辺のアート建築群、ヴィラやレストランも併設

下瀬美術館は広島県大竹市の海沿い・晴海臨海公園の隣に出来たもので、青・黄・ピンクなどカラフルな箱型の建物が水辺に浮かぶ姿が筆者としては最も印象的。

世界で活躍する建築家の坂 茂(ばんしげる)氏が設計を手掛けた施設となっていて、海に浮かぶ島々から着想したという可動展示室(カラーガラスに覆われた8つの展示室)ほか、

下瀬美術館の外観 ミラーガラス・スクリーン
可動展示室とミラーガラススクリーン / 下瀬美術館

エントランス棟・企画展示棟・管理棟の3棟が海岸線と並行に並び建ち、その外壁がミラーガラス・スクリーン(高さ8.5m×長さ190m)で一体化された下瀬美術館は“アートの中でアートを観る” がコンセプトとなっています。

アート複合施設「SIMOSE」工事風景

瀬戸内の島の風景を眺めることができるほか、近隣には大竹コンビナートの存在も感じる大竹市晴海エリア。ファミリー利用も多い人気の晴海臨海公園のすぐ横には、長らく利用されていなかった広い土地がありました。

SIMOSE(下瀬美術館など)俯瞰写真

ここに動きが見られたのは2021年頃。盛土など複雑に整備されていく様子が晴海臨海公園からも見え、どのように姿を変えていくのかが注目されてきました。

広島県大竹市に美術館を建設、コメリや晴海公園そばにオープン予定
2021年11月撮影時(晴海海浜公園側から)
大竹市「下瀬美術館」は2023年3月オープン、ヴィラやレストランも併設
2022年11月撮影時の様子(整備中)

2023年3月に完成、オープンしたのが「SIMOSE(しもせ)」というアート複合施設。

SIMOSEは「下瀬美術館」と「Simose Art Garden Villa(オーベルジュ※)」から成り、アート・建築・レストラン・宿泊も楽しめる施設となっています。

※オーベルジュ=地方や郊外にある宿泊施設を備えたレストラン

下瀬美術館(SIMOSE ART MUSEUM)

下瀬美術館は2018年、丸井産業(広島市西区)の創業60周年を機に構想され2023年3月に開館。

下瀬美術館 エントランス棟
エントランス棟

代表取締役・下瀬ゆみ子氏が先代から受け継ぎながら形成してきたコレクションを保存、公開する施設となっています。

コレクションには特に雛人形・雛道具が多く京都の老舗人形店のものにはじまり、平田郷陽や四谷シモンの人形、北大路魯山人や三輪休雪の陶器なども所蔵。エミール・ガレを中心とする西洋工芸も揃う。

館内にはミュージアムカフェ・ショップがあり。美術鑑賞の後は季節にあわせ様々な植物に囲まれ散策できる庭園も。

下瀬美術館 庭園

建築設計は坂 茂氏、施設内のデザイン・美術館のロゴマークはグラフィックデザイナーの原研哉氏による。

下瀬美術館 ロゴ

Simose Art Garden Villa

美術館の周りに建てられたヴィラは10棟。日本各地に建てられたアートな別荘を宿泊施設として設計しなおしたものなどがあり、「壁のない家」「紙の家」などそれぞれに個性的。

レストラン(SIMOSE French Restaurant)はヴィラ宿泊者の朝食・フリーラウンジとして使用されるほか、ランチ・ディナー営業は一般客も利用可能。※ディナー利用は前日までの予約が必要。

下瀬美術館
住所 広島県大竹市晴海2丁目10-50
時間 9時30分~17時 ※入館は16時30分まで
休館日 毎週月曜日、(祝休日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間
観覧料 大人1800円、高大生900円、中学生以下無料
駐車場 あり(無料)
宿泊 Simose Art Garden Villaの客室タイプ・宿泊プランについて
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