JR大野浦駅の駅舎橋上化が完成、工事の進み具合と変わりゆく風景
駅前の道路幅が狭く、南側からのアクセスも不便だった大野浦駅の整備が進んでいます。橋上駅舎が一部完成、南北には新しい駅前広場が出来る予定となっています。
広島県廿日市市にあるJR大野浦駅の整備が進んでいます。ホームの北側にあった小さな駅舎は姿を消し、白い橋上駅舎の一部が完成し利用開始となっていました。
新しくなっていく大野浦駅
現在、古い駅舎を取り壊している最中のため、駅前広場の整備が行われるまでの間は、橋上駅舎への階段は仮のものが取り付けられています。
以前の駅舎は、以下のような佇まいでした。
この駅舎からホームへと繋がる通路は、まだ姿が残っていますが、間もなく取り壊される予定。
新しくなっていく、大野浦駅
新しくなった駅舎は、以前の駅舎よりも南側(奥側)に新設されています。その分、駅前が広くなるためここに駅前広場が作られる予定。
送迎用の駐車場として使われていたスペースには、ロータリーが出来ています。
階段をのぼっていくと、真新しい駅舎が。
この通路の突き当りまでいくと「関係者以外立ち入り禁止」の扉があります。
大野浦駅はこれまで、駅舎の入口は北側のみとなっていましたが、今回の整備により南側からも出入りできるように。南口の整備が完成したらこの扉の部分は南口の駅前広場へつながる入口になります。
そのため、この通路は南北を繋ぐ自由通路となります。
自由通路を南側から見た様子
南口の入口脇には、男性用・女性用・車イス用のトイレがあり、トイレの脇にはベンチも。
ベンチの上にある窓からは、南口にある国道2号線が見えます。
この南口にも駅前広場が整備される予定。2号線につながる通路や駅前ロータリーは10年前にほぼ完成していたものの、以降なかなか工事が進んでいない状況にありました。
橋上駅舎が完成し、こちらの工事も再び動き出したようです。
大野浦駅の昔と今
そして、以下が新しい改札口。
改札口の横には、エレベーターも設置されています。
ホームが整備されるか不明ですが、現在のところ昔のままで使われています。
新しい橋上駅舎の後ろには、役目を終えた昔の跨線橋。
そして、変わっていく駅前の風景。
完成予想図は、北口が以下のようになっており、
南口はこんな感じに。
JRの各駅が橋上化へと整備が進められていますが、新しい駅を見て感じたのは、昔はどんな小さな駅にも必ずあった「待合スペース」が無くなっている、というところ。
今年完成したJR廿日市駅からも待合スペースが消えていました。最近では待合スペースを利用する人自体、少なくなっていたのかもしれません。
大野浦駅、昔の駅舎にあった待合スペース
廿日市市には大野浦駅、前空駅、宮島口駅、阿品駅、宮内串戸駅、廿日市駅という6つの駅があり、橋上化の整備が残っているのは大野浦駅のほかに宮島口駅があります。なお、宮島口はJR駅だけでなく、宮島口桟橋や、駅前商店街の雰囲気もガラリと変わる予定。
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