公開:2012/08/07 Mika Itoh │更新:2021/10/09
宮島タワー、広島県に唯一あった小さな回転式展望タワーを覚えていますか?
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- 広島コネタ
今は無き「宮島タワー」が宮島口にあったのをご存じだろうか。広電の関連会社が運営していたものだそうで、このエリアのシンボルとして親しまれた。今と昔の風景を比べながら懐かしんで
宮島タワーという、いまは無き展望タワーが広島県にもあったことをご存じでしょうか?
東京なら「東京タワー」や「スカイツリー」、横浜には「ランドマークタワー」や「マリンタワー」、山口には「海峡ゆめタワー」、福岡には「福岡タワー」と、各地にあるシンボル的タワー。広島にはこういったタワーが無くちょっと寂しいですが、
ふと、「宮島タワー」という小さな観光タワーが昔、宮島口桟橋の横にあったことを思い出しました。
宮島タワー / 広電宮島口駅の仮囲いで紹介
宮島タワーは、広島電鉄の関連会社が運営していた「広電宮島ガーデン」に付属していた展望台で、老朽化に伴い1997年に解体されていたようです。
個人的には宮島タワーに上ったことはなく、タワーの記憶もかすかにしか残っていないのですが、展望タワーのファンサイト「TOWER FANTASIA」さんによると「宮島タワー」は広島県内初のタワーだったそうで、
当時の中国新聞には「中国地方初の本格的観光タワー」として報じられていたのだとか。写真を見ると、高さは6階~7階建てのビルと同じくらいでしょうか。
31年間営業していた「宮島タワー」途中から「喫茶展望台」として活躍
宮島タワーは、広電宮島ガーデンとともに1966年に誕生。オープン当初は、大人100円・子供50円で入場できる展望台で150人を収容可能な展望台だったそうです。
宮島タワーという名ですが、島(宮島)に建っていたわけではなく、宮島を正面に一望できる対岸の宮島口桟橋前にありました。
宮島タワーと広電宮島ガーデンがあったのは、後の「もみじ本陣」の場所。タワーの上部は回転床を備えた円形の展望台になっており、15分かけてゆっくり回転しながら360度の景色を楽しめていたようです。
後に、宮島タワーは入場券不要となったようですが、その代わりに展望台は「喫茶展望台」に業態を変えて営業。観光タワーから喫茶店と形を変え、31年の間、宮島口の小さなシンボルタワーとして存在していたのですね。
宮島タワーがあった場所には「広電宮島ガーデン」、その後に「もみじ本陣」ができ、2019年12月に閉店
宮島タワーと広電宮島ガーデンの閉店後は、1966年に「もみじ本陣」が誕生し、2019年12月まで53年間営業しました。
もみじ本陣の取り壊し中(2020年4月時点)
もみじ本陣の閉店と同時期には、宮島口フェリーターミナルを大改装。新商業施設「etto」は、ターミナルビルと並ぶ形で2020年に開業しています。
宮島タワーがあった頃から、何度も街の風景は変わっているため、もう宮島タワーの面影はまったく残っていませんが、今となってはちょっとのぼってみたかったですね。
日本のシンボルタワーとなった東京スカイツリーからの景色は圧巻でしたが、他県にはない“多島美”を持つ広島県なので、もし町と海・島々を見渡せる場所に シンボルタワーが出来たら、朝焼けや夕焼けなどかなり綺麗な景色が楽しめそう。見てみたい気がしますね。
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