全国人気の「尾道ラーメン」と地元の定番「とんこつ醤油」、広島の愛されラーメン
広島の昔ながらのラーメンは豚骨醤油(醤油豚骨)ベースが多い。全国でも有名な尾道ラーメンと比べると知名度は低いものの、古くから長く愛され続けている広島ラーメンの定番です。
広島の有名なご当地ラーメンの1つ、醤油系スープに背脂がたっぷり乗った「尾道ラーメン」は全国的に見ても人気。2018年3月2日に発表された“食べたいご当地ラーメンランキング” では、全国で8位にランクインしています。(マルハニチロ調べ)
写真は “広島のラーメンのルーツ”とも呼ばれた「しまい」の中華そば
これに対し、こういったランキングにはなかなか入ってこないものの、地元では根強い人気のある広島の定番ラーメンもあります。それが、広島市を中心に古くから愛されている「豚骨醤油スープ」のラーメン。
博多ラーメン、札幌ラーメン、和歌山ラーメン、熊本ラーメン…等のように地名こそ付いていませんが、醤油スープとこってり豚骨とのコンビネーションがたまらないと、広島人が愛してやまない味です。
今ではラーメン激戦区な広島、懐かしい味はやはり「とんこつ醤油」
そんな “広島ラーメン” のルーツといわれていたのが、2017年春に惜しまれつつ閉店したお店「しまい」。
豚骨醤油(醤油豚骨とも言われる)のスープにチャーシュー、モヤシ、ネギなどシンプルなラーメンですが、広島の定番ラーメンのベースの味になっていきました。地元の有名店だった「すずめ」も、「しまい」から派生したお店です(2015年に閉店。同年6月から味を引き継いだめじろがオープン)。
また、昭和20年代から愛され続ける来頼亭(広島市南区)や、人気店「陽気」、屋台営業からスタートしたという「一味(広島市中区)」も、とんこつ醤油スープ。
広島で昭和の働き盛りたちが胃袋を満たしていた頃の、広島の主流の味だったのかもしれません。
陽気(2011年撮影)。昔ながらのお店には、豚骨醤油のラーメンが多い
最近では、広島にも「鶏白湯専門」「濃厚とんこつ」「牛骨」「味噌」など、実に様々なスープのラーメン店がたくさん登場していますが、
豚骨醤油スープのラーメンは、広島を離れていた人が久しぶりに帰省した時に「あぁ、この味この味。」と優しくじんわり体にしみ込み、ホッとさせてくれる定番の味となっています。
関連:バラエティ豊かな広島のラーメン店たち / 広島B級グルメ特集
※当サイトの掲載内容は、執筆時点(公開日)または取材時点の情報に基づいています。予告なく変更される場合がありますので、ご利用の際はご確認ください。
あわせて読みたい
- 12月1日は 映画の日!1000円鑑賞など映画館で割引サービス
- 贅沢!「夫婦あなごめし」はドーンと穴子が2本並んだ、広島駅弁の人気メニュー
- 広島木遣り音頭「ソリャーヤートコセー ヨーイヤナ」広島のお祭りで歌い継がれているあの曲
- ご当地風景が表紙になった広島限定「ロルバーン」瀬戸内風景・レモンのデザインで
- 全国1位!広島は「おうちコーヒー」に最もお金をかける県
- 福山駅の改札扉にデニムとバラ、産地PRで