公開:2014/03/24 伊藤 みさ │更新:2014/03/24
三原 ふとんだんじり(能地春祭り)、豊漁願う男たちのワイルドな祭り
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- 三原市 スポット 観光
広島県の無形文化財に指定されているお祭り、ふとんだんじり(能地春祭り のうじはるまつり)が2014年も行われました。ふとんだんじり の様子を画像や動画と共にご紹介。
広島県の無形文化財に指定されているお祭り、
ふとんだんじり(能地春祭り のうじはるまつり)が2014年は3月22日に行われました。
ふとんだんじりは 幸崎町能地地区の氏神である常磐神社の「春祭り」。特徴的なのは使用するお神輿(だんじり)とそのスタイルで、上に7枚の赤い布団を飾った神輿を使い、小学校低学年くらいのこどもが「神童」としてその真ん中に入って太鼓を叩く。
[ふとんだんじり は、地域のマンホール蓋のデザインにもなっている]
法被を着た男性たちがかけ声と共に担いで運んだりグルグルまわしたり いきなり落としたり…とワイルド。また2つの神輿(だんじり)の担ぎ棒を組んで上に突き上げるところがクライマックスです。この様子は呉市の吉浦八幡神社 例大祭(かに祭り)や尾道の山波とんど と似たところがありますね。沿岸部ではそういったお祭りが多いのかもしれません。
漁業で栄えた町の 豊漁祈願祭り、それが ふとんだんじり
ふとんだんじり(能地春祭り)の実際の様子をまず以下の動画でご覧下さい。
三原 布団だんじり 2014「担いで回せ!」「戻しちゃれ!」など、威勢のいい声が飛び交います。この練り合いの激しさは「うず潮に乗る船の様子」を表現しているそう。もともとこの地は漁業で栄えた町、という事で豊漁を祈願する漁師まつり。(“浜の祭り”とも呼ばれる)
(重そう…!)
今には残っていないそうですが、その昔 能地(のうじ)の漁業は「家船(えぶね)」と呼ばれる、住まいを兼ねた船で漁に出て数ヶ月も帰ってこないのが普通。しかしこの祭りが行われる頃には皆が必ず帰り、賑やかに祭りをしていたのだそうです。(参考:三原市観光情報サイト)
神輿(だんじり)に何故、布団が乗っているのか?は不明ですが、そういった漁のスタイルだった事を考えると 神輿はやはり“船”に見立てて造られているからなのかもしれませんね。(しかし神社前の狭い道でやるため、周辺のお家なんかも壊してしまう事があるそうです。)
(重ねて積まれた布団。7枚もあれば重いよね…)
1丁目から4丁目までそれぞれに ふとんを乗せた神輿(だんじり)を1基ずつ用意して担いで練り歩き、最後には小さな神輿のみ神社の長い階段をのぼるそうです。今では担ぎ手が少なくなったそうですが やはり若者が威勢良く神輿(だんじり)を担ぐ姿はその町の元気さが表れるようでいいですよね。
(学生たちが叩く、獅子太鼓もあり)
能地春祭り(ふとんだんじり) | |
日程 | 毎年3月第4土曜日・日曜日の2日間 |
会場 | 三原市幸崎町能地(能地漁港周辺神社にある 常磐神社・老婆社・幸崎神社) |
時間 | 前夜祭(金曜日)は18時から、1日・2日目は13時頃から |
駐車場 | 幸崎小学校運動場が臨時駐車場(80台分) |
問合せ | 三原観光協会(0848-63-1481) |
備考 | 能地春祭り(広島県無形文化財)/三原市観光情報サイト |
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