公開:2021/01/03 伊藤 みさ │更新:2021/01/03
餅を喉に詰まらせた時の対処法、1月に多い窒息事故
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- 雑記
年末年始は餅を食べる事が多くなりますが、その為 餅を喉に詰まらせて窒息事故を起しやすい時期でもあります。窒息事故が起きないためのポイントや万一起こってしまった時の対処法をご紹介
日本では餅つきは年末年始のイベントとして恒例で特に1月はお餅を食べる機会が多い。それと同時にお正月のニュースでよく耳にしてしまうのが、「餅を喉に詰まらせて救急搬送(窒息事故)」などの話題です。
消費者庁の発表(2020年12月23日)によると、平成30年~令和元年までの2年間を分析した結果、餅による窒息死亡事故の43%が1月に発生。特に餅を食べる機会のある正月三が日に多いという。
また、男性の死亡者数は女性より2.6倍も多いことや、80歳以上の方に事故が多い、ということが分かっています。
昭和大学名誉教授 向井美惠氏によると、高齢者の口内の特徴や、餅の特性は以下のようなものがあるという。
- 高齢になるほど歯の機能が衰え嚙む力が弱くなる、唾液の量が少なくなる、飲み込む力が弱くなる
- 餅は熱い状態では柔らかいが、口の中に入れて喉を通る頃には温度が下がり硬く・くっつきやすくなる
特に、日常的には餅を食べ慣れておらず「正月に食べる」という方はどの世代においても食べ方にちょっとした注意と工夫が必要です。
餅を食べる時に気を付けたい事
消費者庁の資料によると、餅を食べる時にの注意点は以下の通り。
- 餅を小さくカットし、食べやすい大きさに
- お茶や汁物などを飲んで喉を潤してから食べる(良く噛まずにお茶などで流しこむのは×)
- 一口の量は無理なくたべられる量に
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込む
- 高齢者が餅を食べる際は周の人も食事の様子に注意をはらう
また、万が一窒息事故が起きてしまったときの対処法は、日本医師会から紹介されています。
餅を喉につまらせたときの対処法
まずは、窒息に気が付くことが第一。親指と人差し指でのどをつかむしぐさは「窒息のサイン」と呼ばれている。
「窒息のサイン」に気づいて
- 反応がない場合は119番通報、AEDが近くにあることが分かっている場合は取りに行き、心肺蘇生を開始する
- 反応がある場合は異物除去をまず行う。「腹部突き上げ法」「背部叩打法」があり、可能であれば「腹部突き上げ法」を優先する(妊婦・乳児には背部叩打法を行う)
Photo by 応急手当の方法/過去の消費者庁資料
詳しい方法は、日本医師会「救急蘇生法」をご確認ください。
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