筆への愛で溢れる熊野町の風景
筆の都 として栄え、世界でその名を知られる熊野筆の里、熊野町。熊野町には筆をイメージさせるモノであふれています。そんな熊野町の風景をご紹介。
書道用の筆をはじめ、高級化粧筆に至っては世界シェアの60%を占めると言われるのが熊野筆。そんな、「筆の都」である熊野町(広島県安芸郡)には “筆”をモチーフにしたものが沢山!
熊野筆のことを知るには筆の里工房が一番ですが、なにげなく町を歩いていても この地が筆によって栄えてきた町である、という事が感じられます。
そんな熊野町の風景をリポートします。
田園風景が残る、広島市のベッドタウン 熊野町
まずは熊野町の玄関口に2014年3月にオープンしたのが「筆の駅」。ここでは観光案内の他、ちょっとした展示スペースもあり、お茶を飲みながら筆の駅に駐在する方に熊野町のことを聞く事ができます。
熊野町に入った時に見かける道路脇の看板や、マンホールにも筆のイラスト。
製作工程も見学できる筆メーカー「一休園筆センター」(熊野町出来庭2-2-44)の建物横にはドーンと大きな筆の看板があって目立ちます。
JA安芸の熊野支店(安芸郡熊野町出来庭5-1-1)の入口にも大きな筆が。こちらには書道用と化粧筆でしょうか。下から見ると迫力ある大きさ。
地名・住所などが表示される「街区表示板」も筆仕様で、熊野町の本気度が伝わってきます。
この他、熊野町のマスコットキャラクターふでりんがいろんなイベントに顔を出したり、秋分の日には年に1度の「筆まつり」が開催されます。
元々熊野町の多くの人は農業で生計を立てていたそうですが、農地が狭く出稼ぎに出る人も多かったよう。
出稼ぎに出た人は奈良県・和歌山県などで墨や筆を仕入れ、これを売りながら帰ってくるうち 本格的に筆づくりの技術を習得する若者も現れるように。
この若者たちが熱心にその技術を伝えた事が、「筆の都 熊野」の始まりだと伝えられています。
そんな熊野町は広島市中心部に近い場所でありながら、昔ながらの田園風景も多く残っていて、どこかほっとする雰囲気があります。
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