知る人ぞ知る広島の夜景スポット「愛宕神社」は懐中電灯必須の道のり

公開：2021/12/25 伊藤みさ │更新：2021/12/25

広島の夜景撮影をするなら、串掛林道と同じ眺めで駐車スペースのある愛宕神社（広島市安芸区矢野町）が良いと聞き、行ってみました。

愛宕神社からは、賑やかな広島市中心部の街の明かりや、光の中にシルエットが浮かび上がる黄金山、その周辺でライトアップされ美しい広島ベイブリッジ（海田大橋）など、広島の街を一望できます。

夜景写真はカメラにより実際より少し明るく撮れています

広島イチ綺麗な夜景スポットかも？！と言われる串掛林道（安芸郡）からの夜景を以前ご紹介しましたが、串掛林道の夜景スポットは細い山のクネクネ道を走っている途中に絶景が広がるポイントが現れます。

串掛林道の夜景ポイントには駐車スペースがないため、夜景撮影はしにくい。交通量はほとんどないものの、停車していると他の車が来たときに迷惑になるであろう道の狭さが難点でした。

同じ夜景が見られる「愛宕神社」に向かってみたところ、確かに綺麗な眺めが広がっていました。…が、その道は険しく夜訪れるには懐中電灯が必須の、なかなか勇気のいる場所でした。

愛宕神社はちょっと分かりにくい場所にあるとのことで、まずは昼間に下見に訪れてみました。

愛宕神社へは、県道34号線（矢野安浦線）から晃祐堂化粧筆工房やウォンツ熊野平谷店のそばから串掛林道へと車で進んでいきます。

ウォンツと平安祭典の間に「串掛林道」への入口と案内看板あり。しかしここから道が狭くなりますので、ご注意を。

クネクネ道をあがっていくと「安芸ゴルフセンター」への分かれ道があるので、ゴルフセンター方向へと進みます（愛宕神社への案内も小さくあり）。

途中、対向車が来たらアウトなこんな道も

すると、途中で車道が終わり突き当りになります。本当にこんな所に神社なんてあるのか……？と疑いたくなるような場所ですが、間違いありません。

突き当りは少しスペースが広くなっているのでここに車をとめ、その先へは徒歩で進みます。

分かりにくいですが、愛宕神社へは少し下ってから、再び上る森の道を歩いて進んでいきます。人が通れるようにはなっていますが、整備されているわけではない山道のため足場のよくない場所も。

森を抜けると長い階段が続いている場所に到着します。

下から続いているとみられる階段の中腹に出る（出たところから下を見た様子）

駐車した場所からここまでは約5分で到着。この階段は下からも続いているようですが、ビュースポットは上。

階段に出て上を見上げた様子

階段の頂上にある神社まで上がります。

たどり着いた愛宕神社は、とても小さな社でした。色鮮やかな朱色で綺麗に塗られており、管理されている印象。

その傍らには以下のような内容の紹介がありました。（一部抜粋）

祭神　火之迦具土神（ほのかぐつちのかみ）
祭日　4月第3日曜日
文明4年（1472年）野間興勝（のまおきかつ）は矢野城鎮護のため愛宕権現社を造営。昭和46年（1971）4月、山火事のために焼失したが、年内に再興された。
それにしても、火伏の神（火の神）信仰の愛宕権現が、火難に遭うとは

と、少々自虐も入っていましたが、地域の方によってこの社が保たれていることが記されていました。

お参りを済ませたあとはここから見える景色を楽しみます。

愛宕神社への行き方が分かったので、夜に再挑戦してみます。

陽が高い時間とは違い、街灯のない夜に走る林道はとても怖い。さらに、車を降りてから歩く道のりはもっっと怖い……。正直なところ、あまりの怖さに進むのを断念しそうになったほど。

陽が高いうちは、まだ清々しい雰囲気のあった森の道も、木々が生い茂っているため夜はまったく光が届かず、車のライトを消した瞬間、一寸先は闇となります。

こんなに真っ暗な世界は久々の体験だと思うくらいの暗闇に震える筆者。昼間でも歩きにくい場所がある山道を、夜の真っ暗闇の中を進んでいくのは、かなり勇気が要ります。

駐車スペースから先は、街灯りも見えない真っ暗な森を進んでいかなければならないため、夜に訪れる場合は懐中電灯とスニーカー必須。

しかし到着すると、昼間見えていた景色が綺麗な夜景へと変わっていました。

神社からは木々が写りこむので、写真は階段の途中くらいで撮るのがベスト

街の明かりが見えるところまで出てくれば一安心なのですが、再び暗い山道を歩いて戻らなければならない事を考えると、個人的にはリピートは無いかな…という印象でしたが、

ニッチな場所の割に、夜のドライブ・デートに訪れる人の姿もチラホラ見られました。お出かけされる場合は、くれぐれも懐中電灯をお忘れなく！

この記事のタイトルとURLをコピー

当サイトの掲載内容は、公開時点または取材時点の情報です。最新記事・過去記事に限らず公開日以降に内容が変更されている場合がありますので、ご利用前に公式の最新情報を必ずご確認下さい。
記事の内容については注意を払っておりますが、万一トラブルや損害が生じても責任は負いかねます。ご自身の判断のもとご利用ください。
当サイトではアフィリエイトプログラムを使用しています。