ワニはサメ? 三次、庄原 に伝わる郷土料理 ワニ料理とは
広島県の庄原・三次エリアの郷土料理、ワニ料理とは 鮫(サメ)のこと。 ワニ料理には、 お寿司やワニバーガー、ワニ丼も…。ワニ専門料理店・まんさく茶屋は「美味しんぼ」 で紹介されたことも有り。
わに料理 って知ってますか? 三次を車で走っていると、目に飛び込んできた看板の「ワニ」の文字。
しかも、よーく見てみると
「 ワニ、地方発送承ります 」
とあるじゃないですか。めちゃくちゃ気になります(笑)
ワニと書いてある看板には、ちょっと太めの魚がトレードマークのように飾られています。なぜ「ワニ」の文字の上に、太った魚…?
気になったので、看板に誘導されるように ワニ を求めて車を走らせて来ると、看板から1分も経たないうちに、ワニを地方発送してくれるお店に到着しました。
ワニ料理は、あの人気漫画「美味しんぼ」でも紹介されていた!
ワニを地方発送してくれるお店というのは、
ごく普通の小さなスーパーのよう。入り口には「ワニグルメ」の文字も発見。
お店の中に入ってみると、パンや野菜などお馴染みの商品が並ぶ中、ワニの姿が見当たらない。お店の方に声を掛け訪ねてみる。
「 ワニってどこにありますか?」 と、率直に聞いてみると「 あぁ、それならアソコにあるよ」 と、一番奥の棚を指差すおばちゃん。
…すでに、さばかれた後の様子。
いまいち、ワニのどの部分なのかよくわからないなぁ…と思っていたら、ワニ と書かれたこの切り身、実は鮫(サメ)の切り身なんだそう。
庄原や 三次では、サメのことを「ワニ」と呼ぶんだそうで、郷土料理 として昔からよく食べられている食材なんだとか。
しかし、なんで ワニ?
実は、本物のワニが生息しない日本では、古くから 「ワニ」というワードは = 「サメ類」 を指す名称だったのだそう。
そのため、広島県のこの地域だけでなく、山陰の一部などで サメのことを ワニと呼ぶ方言が今も残っているようです。
三次や庄原など備北地域は、山間部のうえに昔は冷蔵技術が未発達だったこともあって、魚を口にすることが少なかった。しかしサメは保存がきくため、この地域では重宝され口にすることが出来る貴重な魚だったんですね。
そんな背景があって、「サメが獲れない」この地域だけどサメが郷土料理 になったというワケ。今も郷土料理としてこの地域で愛され続けているワニ(鮫)は、こんなゆる~い ヌイグルミにもなっていました。
お店の方に話を聞いてみると、この地域では今でもサメは普通に食卓にのぼるそうで、この日もほぼ売り切れ状態。一番美味しく食べられるのは、身が締まる冬なんだそうですよ。
ちなみに、三次や庄原市内にあるお寿司屋さんでは普通に寿司メニューの中に ワニが並ぶこともあるとか。
ちょっと前までは、ワニ といったら刺身で食べることが一般的とされていたようですが、
最近では、わにバーガーとか ワニ丼など様々なワニ料理 を楽しめるようになってるとか。
そういえば、いつだったか中国自動車道(か、山陽道)のSAでワニバーガー を発見したものの、ネーミングにひるんでしまい、勇気がなく手が出せなかったのを思い出しました。
ちなみに、ワニ料理 を食べてみたい方には、ココがオススメ!
ワニ (サメ) 料理専門店の 「まんさく茶屋」さん。あの「美味しんぼ」 の17巻にも登場し紹介されているお店なんだそうですよ!
美味しんぼ 17巻 (エイと鮫)で、ワニ料理と まんさく茶屋が紹介
結構、奥深いんですね。ワニ料理って。
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