知ってた?香川県には「広島」という名の島があった
岡山と香川の間、瀬戸内海に浮かぶ香川県丸亀市に属する島に「広島」があります。墓石に使われる「青木石」が有名で、島内には厳島神社もあるという、何かと広島県との関係が気になる島!
飛行機に乗るとき、眼下に広がる街を見るのが好きで、よく窓から景色を眺めています。以下は、そろそろ瀬戸大橋のあたりかなと香川県の上空を飛んでいたときに撮影したものなんですが、黄色い矢印の先にあるのは、なんと「広島」。
香川県に「広島」という島があるって、知っていましたか?
写真が少し見づらいので色分けしてみると、位置は以下のような感じ。
香川県にある広島は、丸亀市に属する「石の島」
筆者は香川県に「広島」という島があるのを知らなかったため、ちょっと驚きました。地図で島の名前を調べている時に気が付いて「ん?ここに広島??」と不思議に思ったので少し調べてみたところ、
香川県の「広島」は、瀬戸内海に浮かぶ島の名前で、住所は香川県丸亀市広島町。
広島(香川県) / 提供:(公社)香川県観光協会
岡山県と香川県の間の瀬戸内海に浮かぶ与島など28の島々からなる塩飽諸島(しわくしょとう)の1つ。諸島の中では「広島」が最も大きい島となっています。
丸亀市によると、島の周囲は19km。宮島が約30kmなので、宮島より一回り小さい島。形もなんだか広島県の形にちょっぴり似ています。
香川県の広島は通称「石の島」や「讃岐広島」と呼ばれているそうで、主な産業は石材業。墓石や石像などに使われる “青木石” と呼ばれる少し青みがかった花崗岩の産地で、
豊臣秀吉が大阪城築城の時にこの石を使ったのが始まりと言われています。
島の最高峰「王頭山(おうとうざん)」の標高は312m。この山の山頂付近は、花崗岩が風化してできた真砂土が砂漠のように広がっていて、ゴロゴロと巨石が並ぶ独特な雰囲気と砂漠のような景色から「王頭砂漠」と呼ばれています。
香川県の「広島」には、厳島神社もある
また、島内には「厳島神社」という名の神社もあり、地図を見てみると宮島の厳島神社方面を向いて建てられていました。宮島との関係は不明ですが、何かと広島とはご縁がありそうな島「広島」が、とっても気になります。
広島の東側には、海の道「園の洲」も
香川県の「広島」の約2.5km西側には「本島(ほんしま)」という島が浮かんでいますが、広島と本島の間には干潮時になると海の真ん中に現れる砂浜『園の洲』があります。
園の洲(そのす)は広島から約1.5km沖合にあるため、干潮時になってもどちらの島からも歩いて行くことはできず、ボートなどで接近するしか上陸することは出来ないようですが、なんとも不思議な場所!
ちょっと、行ってみたくなりますね。
ちなみに、塩飽諸島の中には「広島」のほかにも広島県にある地名と同じ名前の島に「向島」や「弁天島」「長島」「三つ子島」があります。
(広島県の島はこちら:向島/弁天島/長島/三ツ子島)。
また北海道にも、広島から集団移民したことから「北広島市」と名付けられた街(当初は「広島村」)も。広島県外にある“ひろしま”は、探せばもっとあるのかもしれませんね。
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