縮景園、桜や梅の名所は緑あふれる「いいとこ取り」の景勝地

上田宗箇が作庭した美しい庭園、縮景園

以下は、縮景園の入口。この正面入口の門のほか、縮景園と隣接する県立美術館からも入園することができます。

(縮景園の入口の門)

縮景園 の歴史は1620年頃までさかのぼります。広島藩主の浅野長晟(あさの ながあきら)が別邸の庭園として作らせたもので、作庭者として任命されたのは 茶人で知られる 上田宗箇。

縮景園 という名前は、その名の通り「幾多の景勝を集め縮めて表現した事」からきているそうですが 中国杭州の西湖を模した とも伝えられているそうです。

園内には茶会などが行われるお屋敷があったり

大きな池もある。

池の周りには様々な植物が植えられていて巨大なソテツや桜、松の木などもあります。

縮景園の敷地内で、茶摘み体験や梅見茶会など季節のイベントも

小道を歩いて行くと竹林や水田・茶畑…と、日本の風景がぎゅっと凝縮されているような感じ。季節毎に茶摘みや、梅見茶会が催されたりするので和の心も感じることができそう。

茅葺き屋根の茶室や、ベンチなどもあります。

縮景園の広い池には 所々島のようなものがありますが、これは「亀」の形を模していたりするのだそう。

形までしっかり見ていなかったけれど、そう言われると…そう見えてくるような。

広い園内を案内してくれる、ボランティアガイドも常駐

「こういった遊び心なんかも感じられるような感性を持つと、また見えてくるものがいっぱいあるんよ」とガイドさん。

縮景園にはほぼ毎日ボランティアガイドの方が常駐しておられるそうで、園内の事や広島の歴史などについていろいろ教えてもらいながら回る事もできます。

縮景園の園内の風景をスケッチしたり、お散歩したり、絵になるスポットで撮影したり、結婚式の前撮りに利用するなど、楽しみ方はいろいろ。

縮景園にはボランティアガイドさんもいるため、一緒にまわってみると自分だけでは見落としていた風景やモノを発見できる楽しさもありそう。

また2013年4月からは 川をボートで颯爽と走り抜ける雁木タクシーが縮景園の雁木へも乗り入れを開始したため 雁木タクシーの方が縮景園もガイドをしてくれるサービスもあるよう(筆者は雁木組の方にガイドしてもらいました)。これらについて料金など詳細は NPO法人 雁木組 にお問い合わせください。

(歩き疲れたら園内の茶屋でひといきもできる)

こちらもおすすめ：縮景園の夜桜の風景／梅時期の風景／縮景園もみじまつり（夜間ライトアップ）

縮景園（しゅっけいえん）
住所	広島市中区上幟町2-11
時間	4月～9月は、9時から18時 / 10月～3月は、9時～17時
問合せ	082-221-3620
定休日	年末年始(12月29日から翌年3日まで)
入園料	一般260円／高校・大学生150円／小・中学生100円
周辺	周辺グルメ / 周辺スポット / 広島市中区おでかけマップ
関連	広島県にある庭園いろいろ

※内容は執筆時のもの。確認してお出かけ下さい。