音戸の瀬戸
広島県呉市にある「音戸の瀬戸」は、平安時代末期の武将 平清盛が 中国との貿易の為に、新しい航路として 1162年に切り開いた 幅90m海峡です。
「音戸の瀬戸」は広島県呉市の本州側と倉橋島の間に存在する海峡のこと。南北に約1000m、幅は 北口で約200m・南口の狭い所で約80m。
音戸の瀬戸は、瀬戸内海でも有数の航路。1日に大小約700隻の船舶が往来しています。
平清盛が日宋貿易(日本と中国の宋朝の間で行われた貿易)の為に、1162年に10ヶ月の歳月を費やしてこの「音戸の瀬戸」を切り開きました。
当時、工事を急ぐ清盛が沈みかけた太陽を呼び戻したという「日招き伝説」も残っています。
音戸の瀬戸に架かる、2つの「音戸大橋」
音戸の瀬戸には、先に架けられた音戸大橋(1961年)と、52年後に架けられた第2音戸大橋(2013年)という二つの赤い橋があります。
南側にあり先に架けられた音戸大橋は、らせん状になっているのが大きな特徴。これは、音戸町(島)側の用地が少なかったため、日本で初めて螺旋状の高架橋の技術が取り入れられました。
そして、北側に新しく追加された橋が第二音戸大橋。二つの橋が赤いのは、平清盛が建立した厳島神社の朱色に合わせていると言われています。
ちなみに、音戸の瀬戸には “日本一短い航路” の音戸渡船(音戸の渡し船)があり、車がない人でも船で渡ることができます。
音戸の瀬戸を見下ろせる眺めが人気の「音戸の瀬戸公園」
橋が架かっている本土側(警固屋町)の山手一帯には「音戸の瀬戸」を一望できる「音戸の瀬戸公園」があります。
風光明媚な風景が眺められる人気の公園ですが、徒歩では回り切れない程の広さがあります。春には桜やツツジの名所としても知られています。
動画で見る「音戸の瀬戸」
以下の動画は、音戸の瀬戸に架かる2つの橋や、音戸の瀬戸を含む周辺の風景。
動画の後半に「音戸の瀬戸」を渡っているのは、新型フェリー「シーパセオ」。このほか、クルーズ客船「ガンツウ」などでも音戸の瀬戸を渡ってクルージングを楽しめます。
音戸の瀬戸について
名称 | 音戸の瀬戸 |
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住所 | 呉市の警固屋町(本土)と音戸町(倉橋島)の間 |
広さ | 海峡の幅は80m~200m(場所によって異なる)、南北の距離は約1000m |
関連 | ・音戸の瀬戸公園(桜の季節) ・音戸大橋のツツジが満開 ・音戸の瀬戸公園・山頂の「高烏台展望台」 ・螺旋道路が特徴的な音戸大橋 ・第2音戸大橋の架橋工事の様子 ・第2音戸大橋の完成イベントの様子 ・ひまねきテラス(売店・食堂・休憩) ・音戸の瀬戸の歴史が残る「清盛塚」 |
備考 | 音戸大橋と第2音戸大橋はいずれも無料で渡れる。それぞれ休憩所や売店は、音戸大橋が東側・第2音戸大橋には西側にある。 |
周辺 | 呉市グルメ / 呉市スポット / 周辺おでかけマップ |
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