公開:2011/05/26 伊藤 みさ │更新:2021/11/23
ヒトデは 海のギャング!漁師には厄介者、農産物には救世主?【瀬戸内の生き物】
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- 広島の地魚・瀬戸内の魚介類
星の形をしたヒトデは遠目に見ると可愛いですが、近くで見るとなかなかグロテスクな「動物」。ヒトデは漁師を悩ませる「海のギャング」だって、知ってました?
海の底に住むヒトデ 。海底や砂浜などで見かける印象からは、あまり動かなくてじっとしているイメージがありますが、
ヒトデは魚ではなく棘皮動物(きょくひどうぶつ)に分類される“動物”で、ウニやナマコも同じ。体の裏側にある吸盤を使って移動します。さらに、彼らは実は“肉食” で、貝や死んだ魚を食べて 生きています。
一見、おとなしそうに見えるヒトデですが、実は牡蠣の養殖棚に付着して牡蠣を食べ荒らしたり、漁師が魚をおびき寄せるために仕掛けておいた置き餌を食べたり…と漁業者を悩ませるため、海のギャング という異名を持つ生物なのだ。
その海のギャングを陸に持ち帰り、カラカラになるまで干して畑の肥料として昔から使われている事をご存知でしょうか。
嫌われ者だが畑では肥料として役立つ、ヒトデ
ヒトデは、ナマコと同じくサポニンという成分を多く含んでいます。サポニンは植物の根、葉、茎などに含まれている成分で漢方薬にも多く含まれています。
さらに、ヒトデにはカルシウムも多く虫を寄せ付けない成分もあるため、肥料には「もってこい」なのです!ちなみに、ほとんどの地域ではヒトデは食用にされていませんが、熊本県にはヒトデを食べる地域もあるんだそうですよ。
ヒトデの表側は、裏側に比べると色は地味なものが多く、
反対に、ヒトデの裏側はカラフルなものが多い。さらに、裏側の表面は先端が吸盤になった管足(かんそく)で覆われており、これを使って移動します。
中心部分に口が付いていますが、エサを食べるときはこの口から胃袋を外に出して体外で消化吸収する。
たとえば貝を食べる時なら、貝のわずかな隙間から胃だけを入れて中身を食べるという、まるでエイリアンのようなすごい技を使って食べるのですね。
普段はあまり見ることがなく、手に取る人も少ないですが、こんな驚きの生態をもっていたんですね!
ヒトデは、畑に埋めておくとバラバラになるんよ! 後で掘り起こしてみてもヒトデの形は跡形もないけぇ、ビックリよね。栄養がすごくて、多く埋めすぎるとスイカも大きくなりすぎるらしい。そんな話もあるぐらいじゃ。
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