瀬戸内しまなみ海道

しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を、瀬戸内海に浮かぶ6つの島を7つの橋で結ぶ全長約60kmの道。自動車専用道路のほか、二輪車・歩行者専用道も整備されており国内外のサイクリストに人気

瀬戸内しまなみ海道は、広島県と愛媛県を結ぶ海道。広島県に属する島(向島・因島・生口島)と愛媛県に属する島(大三島・伯方島・大島)を結び海を渡る、高速道路です。

しまなみ海道マップ

正式名は西瀬戸自動車道。愛称を省略して「しまなみ海道」と呼ばれることが多い。

しまなみ海道は全長約60km。6つの島にはインターチェンジがあり、それぞれに立寄ることが出来ます。

しまなみ海道は、サイクリストの聖地!

しまなみ海道は、サイクリングやツーリングスポットとしても知られています。これは、広島県や愛媛県・地元の人たちの取組や、大手メディアの報道によって確立されました。

美しい景色をずっと眺めながら走れる「しまなみ海道」をサイクリストにも楽しんでもらおうと、サイクリングのメインルートを示す「ブルーライン」を道路上に整備し、

しまなみ海道 サイクリングコースに「ブルーライン」

サイクリストが休憩できるスポットの用意、レンタルや自転車のメンテナンスが出来るショップのオープン、そして

レンタサイクルで電動付き自転車も借りられる

サイクリスト向けの複合施設「Onomichi U2」や、自転車でそのままチェックインできる宿泊施設「ホテルサイクル」も開業。

さらには、2014年にアメリカの大手メディア・CNNが「世界で最も素晴らしい7つのサイクリングコース」の1つに しまなみ海道を選んだことで、

“サイクリストの聖地”として一気に世界的に知られるスポットになりました。今では多くの外国人観光客も、しまなみ海道サイクリングを楽しんでいます。

しまなみ海道に架かる橋

しまなみ海道には、6つの島を結ぶ以下の7つの橋が架かっています。

  1. 尾道大橋(広島県 尾道市~向島)
  2. 因島大橋(広島県 向島~因島)
  3. 生口橋(広島県 因島~生口島)
  4. 多々羅大橋(生口島~大三島/橋の所在地は広島県)
  5. 大三島橋(愛媛県 大三島~伯方島)
  6. 伯方・大島大橋(愛媛県 伯方島~大島)
  7. 来島海峡大橋(愛媛県 大島~今治市)

この橋には自動車専用道路のほか、二輪車・歩行者専用道も整備されているため、自転車や原付・バイクなどの二輪車や、徒歩でも渡ることも可能となっています。

尾道大橋と向島

しまなみ海道 新尾道大橋
尾道大橋と新尾道大橋

しまなみ海道の出発地点・尾道市から対岸の島「向島(むかいしま)」に架かる橋が「尾道大橋」です。この橋は無料で渡れますが、尾道大橋の歩道はかなり狭く原付バイクや自転車などの通行が難しいため、これらで向島にアクセスする場合は、渡し船を使います。

高速道路の山陽自動車道からそのまま「しまなみ海道」に入る場合は、新尾道大橋を渡ります。こちらの橋は有料。

因島大橋と因島

しまなみ海道 因島大橋
因島大橋

因島大橋は、尾道市の向島因島(いんのしま)を繋ぐ橋。因島大橋は、しまなみ海道にある橋で唯一、自動車専用道路の下に原付・自転車歩行者道が併設されています。

因島は、村上海賊ゆかりの島。室町時代から戦国時代に 瀬戸内海で活躍した因島村上氏の本拠地があり、全国でも珍しい城型の水軍資料館「因島水軍城」がある。

また、サイクリストに嬉しい自転車の神様がいる「大山神社」や、江戸時代に活躍した因島市出身の天才棋士「本因坊秀策」の囲碁記念館もあり。

生口橋と、生口島

生口橋02

生口橋(いくちばし)は、広島県尾道市の因島生口島を結ぶ橋。

生口島は全国でも有数の柑橘類の生産地。特にレモンは明治時代から栽培され、近年は農薬を減らして皮まで食べられる「エコレモン」も生産されています。

観光スポットも多く、大理石の丘がインスタ映えで人気の「未来心の丘」や耕三寺平山郁夫美術館、夏にはサンセットビーチも多くの人で賑わいます。

また “島をまるごと美術館に” という発想から、生口島の島内にはあちこちに沢山の野外彫刻が点在しています。

多々羅大橋(たたらおおはし)

しまなみ海道 多々羅大橋
多々羅大橋

多々羅大橋は、生口島と大三島(おおみしま)を繋ぐ橋で、【広島県】と【愛媛県】の県境に位置する890mの斜張橋です。完成時には、斜張橋として世界最長を誇っていました。

多々羅大橋そば(大三島側)には、道の駅「多々羅しまなみ公園」があり地元の柑橘も豊富。眺めが最高で、多くのサイクリストの人気立寄りスポットになっています。

大三島橋と、大三島

しまなみ海道 大三島橋
大三島橋/©愛媛県

大三島橋は、愛媛県の大三島(おおみしま)と伯方島(はかたじま)を結ぶ橋。

大三島(愛媛県)は、全国に約1万社の分社を持つ大山祇(おおやまづみ)神社があることから“神の島”と呼ばれています。

伯方・大島大橋と、伯方島

しまなみ海道 伯方大島大橋

伯方大島大橋は、愛媛県の伯方島(写真奥)と大島(手前)、そしてその中間にある小さな無人島の見近島(中央)を結ぶ橋。

橋の中央に位置する見近島(みちかじま)は、かつて能島村上海賊の駐屯地だった島。現在島内にはキャンプが無料利用できる公園がありますが、車では島に入れません。伯方大島大橋の歩道から、原付バイクや自転車・歩行者のみ立ち入ることが可能です。

伯方島(はかたじま)は、古くから製塩業が盛んで“塩の島”として有名。全国的にも知られている「伯方の塩」の発祥地です。

伯方島・開山公園から見た伯方大島大橋
開山公園から見た伯方大島大橋

伯方島の橋のそばには「道の駅伯方 S・Cパーク “マリンオアシスはかた”」があり。またお花見スポットとして人気の開山公園には、春になるとソメイヨシノなど5種類の桜が約1000本咲き乱れ、夜桜も楽しめます。

来島海峡大橋と大島

しまなみ海道 来島海峡大橋
来島海峡大橋

来島海峡大橋(くるしまかいきょうおおはし)は全長は4105メートル。愛媛県の来島海峡を跨いで大島と四国(愛媛県今治市)とを結ぶ世界初の巨大な3連吊橋で、来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称となっています。

四国に渡ってすぐの糸山公園の展望台からは、来島海峡大橋を間近に眺めることが出来ます。

愛媛県の「大島」も村上海賊ゆかりの島。かつて能島村上氏の本拠地があった大島の東側には「村上海賊ミュージアム」があります。

しまなみ海道 亀老山展望公園からの眺め
亀老山展望公園から見た来島海峡大橋

また大島の南端に位置する「亀老山展望公園」のパノラマ展望台ブリッジからの眺めは絶景。絵になる風景が広がります。

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2021.04.21 [writer]Haruka


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